Scarlet Destiny～アズカバンの囚人～Ⅱ【ハリーポッター】 (ページ44)

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私とハリーをジッと見つめルーピン先生はそう言い、立ち去った

しばらく私とハリーは大理石の階段を見つめた。一層惨めな気分になりながら談話室へ足を向けた

ロ｢僕が悪いんだ。僕が君達に行けって勧めたから…ルーピン先生の言う通りだ。バカだったよ…こんな事すべきじゃなかったんだ｣

ロンがそう言っているのを聞きながら警護のトロールが、往き来している廊下にたどり着くと前からハーマイオニーが歩いてきた

ロ｢告げ口しに行ってきたところかい？｣

私はそういうロンに『こら』と肘で小突いた

『どうしたの？ハーマイオニー』

ハー｢実は…ハグリッドが敗訴したの。ビックバークは処刑されるわ。これを＿＿＿＿これをハグリッドが送ってきたの｣

ハーマイオニーは声を震えさせて私達3人の前に手紙を突き出した。ハリーがそれを受け取り、私とロンは覗き込み読んだ

«ハーマイオニーへ
俺たちが負けた。処刑日はこれから決まる。お前さんが俺たちのためにいろいろ助けてくれたことは忘れねぇ。ハグリッドより»

『そんな…』

ハ｢こんなことできるはずないよ。バックビークは危険じゃないのに！｣

羊皮紙は湿っぽく、大粒の涙があちこちにこぼれ落ちた跡があり、インクが滲んでいた

ハー｢マルフォイのお父さんが委員会を脅してこうさせたの。委員会は怖気づいたんだわ。控訴があるけど…望みはないと思う……｣

ロ｢いや、あるよ。ハーマイオニー、今度は君一人で全部やらなくてもいい。僕が手伝う｣

ハー｢ああ、ロン！｣

ハーマイオニーはロンの首に抱きついてワッと泣き出した。ロンは少し頬を赤らめながらオタオタしてハーマイオニーの頭を不器用に撫でた

ハー｢ロン、スキャバーズのこと、ほんとに、ほんとにごめんなさい…｣

ロ｢ああ＿＿＿＿＿ウン＿＿＿＿＿＿あいつは年寄りだったし｣

ハーマイオニーがしゃっくりを上げながら謝った。そしてハーマイオニーが離れるとロンはほっとしたような顔で言った

ロ｢それに、あいつ、ちょっと役立たずだったしな。｣

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シリウスの2度目の侵入事件以来、生徒は厳しい安全対策を守らなければならず、日が暮れてから私達4人はハグリッドを訪ねるのは不可能だった

ト｢皆さま、こんにちは！｣

おなじみの霧のかなたの声とともに、トレローニー先生の授業が始まった。どうやら今日から水晶玉を使って授業をするようだ