Scarlet Destiny～アズカバンの囚人～Ⅱ【ハリーポッター】 (ページ42)

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ス｢なんと言ったかね？ポッター？｣

ハ｢黙れって言ったんだ。僕らは本当の事を知っているんだ。僕らの父さんはあなたの命を救ったんだ！｣

私はそっと立ち上がってハリーの手を優しく握ると彼も握り返してくれた

ス｢輝かしい英雄的行為でも想像していたのかね？ならば教えてやろう、君達の父上は友人と一緒に我輩に大いに楽しい悪戯を仕掛けてくださった。だが君達の父親が土壇場で、弱気になった。我輩の命を救うと同時に自分の命運も救ったわけだ。｣

スネイプは顔を歪め言った

ス｢ポッター、ポケットをひっくり返したまえ！｣

突然吐き捨てるようにスネイプが怒鳴ったがハリーは動かなかった

ス｢ポケットを引っくり返したまえ。ポッター、ポケットを裏返すんだ！｣

ハリーは恐怖の色が張り付きながらのろのろと忍びの地図を引っ張り出した

ス｢これはなんだ？｣

ハ｢余った羊皮紙です｣

ハリーは平然とした顔を保とうと努力しながら言った

ス｢こんな切れっぱし、当然君には必要ないだろう？我輩が＿＿＿＿捨ててもかまわんな？｣

ハリーに有無も言わせずスネイプは羊皮紙を持って暖炉の方に向かって動き出したので私はそっと杖を取り出し無言呪文で炎を無効化するスカーレット家に伝わる呪文かけた

するとスネイプはそれが分かったのかくるりと私達の方を向き、ジッと睨んで、私達の前に来て、杖を出して唱えた

ス｢汝の秘密を顕せ！｣

杖で羊皮紙に触れながらスネイプが唱えたが何も起こらない

ス｢ホグワーツ校教師、セブルス・スネイプ教授が汝に命ず。汝の隠せし情報を出すべし！｣

スネイプは杖で地図を強く叩いた。すると地図の表面に文字が現われた

«私、ミスター・ムーニーからスネイプ教授にご挨拶申し上げる。他人事に対する異常なお節介はお控えくださるよう、切にお願いいたす次第»

それを見たスネイプは硬直し、私とハリーは唖然として文字を見つめた。地図のメッセージはそれだけではなくまたまた文字が現われた

«私、ミスター・プロングスもミスター・ムーニーに同意し、さらに、申し上げる。スネイプ教授はろくでもない、いやなやつだ»

私は吹きそうになったがグッとこらえた。ここで笑ったら…ふとハリーの方を見るとハリーも肩を小刻みに震わせて笑いをこらえていた

«私、ミスター・パッドフットは、かくも愚かしき者が教授になれたことに、驚きの意を記すものである»

まだ続くの！？と思いながらその文字を震えながら見ていた