Scarlet Destiny～アズカバンの囚人～Ⅱ【ハリーポッター】 (ページ39)

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『私達、ただここでばったり出会っただけです』

スネイプは足を止め、私達3人の顔を交互に見た

ス｢3人とも、自分のおるべき場所、グリフィンドール塔に戻りたまえ｣

私とハリーとネビルはそれ以上言わず、その場を離れた。何か言ったらまたグチグチ言われるだろうから

角を曲がる時、振り返るとスネイプは隻眼の魔女を念入りに調べていた

太った婦人の前でネビルに合言葉を教え、忘れ物をしたと言い訳して、私達はネビルを振り切り、隻眼の魔女の像の前まで大急ぎで行った

そしてコブを開け、中に入り暗い道を杖で灯りをつけ、ハリーは先に落としておいたカバンを拾い、進んで行った

ハ｢ロン、僕達だよ｣

2人で一つの透明マントを被り、ハニーデュークスにいるロンの背中をチョンと突ついた

ロ｢遅かったな。どうしたんだい？｣

『スネイプがウロウロしてたの…』

私達は中心街のハイストリート通りを歩きながら話した

ロ｢そこにいるのかい？なんだか変な気分だ…｣

ロンはほとんど唇を動かさず話しかけて、何度も話しかけた

それから郵便局やゾンコの店など前に行けなかった所にロンは案内してくれた。郵便局なんてフクロウが300羽くらいいてびっくりした

『あそこはなに？』

三本の箒の前を通り、坂道を登ると、村外れの小高いところに薄気味悪い屋敷が建っていた

ロ｢英国一呪われた館、〝叫びの屋敷〟さ。ホグワーツのゴーストさえ近寄らないんだ｣

3人で垣根に寄りかかり、屋敷を見上げながらロンが言った

ロ｢僕、聞いたことがあるんだ。あの屋敷にはものすごく荒っぽい連中がいるって…フレッドとジョージは入ろうとしたんだけど入口が全部密封状態だって…｣

坂を登ったので暑くなり、マントから顔を出して冷たい空気を肌で感じながらロンの話を聞いていると誰かが丘の向こうからやってくる声が聞こえ、急いでマントを被った

？｢ウィーズリー、何をしているんだい？｣

聞きたかった声が聞こえ、ハッと見るとそこにはドラコがロンに向かってニヤリと笑って言った

『ドラコだっ！』

私は小声で言うと顔が熱くなるのを感じた

ド｢さしずめ、ここに住みたいんだろうねぇ。ウィーズリー、違うかい？自分の部屋が欲しいと夢見てるんだろう？｣

ドラコはロンの背後にあるボロ屋敷を見上げて言った。ハリーはロンのローブの後ろを掴んでドラコに飛びかかろうとするロンを止めた