Scarlet Destiny～アズカバンの囚人～Ⅱ【ハリーポッター】 (ページ34)

今日:5 hit、昨日:12 hit、合計:44,450 hit

84 ページ34

«そんなに怒らないでくれ、そんな顔してると愛しのドラコに嫌われるゾー？»

ため息をつき、彼女を睨んで言うと急にドラコのこと言ったから顔が赤くなった

『なっ…！』

«ははっ！恋する乙女は可愛いなぁ…！ワタシはここでおいとまするよ。いやぁ、これからが楽しみだなぁ。»

『ちょ、待っ！』

私が言おうとしたら彼女は手を振って言い、視界がぐるんとなり暗くなった

『＿＿＿＿はっ！』

目を開けると天蓋ベッドの天井が視界に入ってきた

『はぁ、はぁ、なんなの…』

私は息を整えて、眠気が襲ってきたので再び瞼を閉じた

深い眠りについた頃、パジャマを何かが引っ張っていたのでウトウトとしながら体を起こした

『んぬぅ…クラウン…？』

重い瞼を少し開けるとクラウンが私のパジャマの袖を引っ張って｢こっちに来て｣と言っているようにしていた

『ちょっとぉ…どうしたのぉ…』

ウトウトとしながらクラウンに引っ張られ談話室に行くと男子寮が少し騒がしかった

カ｢一体なんの騒ぎですぞ？｣

『んー、分かんない。カドガン卿なんかした？』

浮いているカドガン卿に私は聞いた

カ｢今しがた男を一人通しただけですな！あやつは1週間分の合言葉を全て覚えておりましたぞ！｣

絶対カドガン卿が通した人が何かやってるじゃぁん…と思いながら欠伸をすると男子寮からノヴァと黒いあの犬が私の目の前に走ってきた

『ありゃ、黒いワンコさん。遊びに来たの？＿＿＿私の部屋来る？』

私はそう言って3匹を部屋へ連れて行った

『親友が寝てるから静かにね？ワンコさん？温かいミルクがいいかしら？それとも紅茶がいい？』

私は冗談交じりに言い、クラウンとノヴァにミルクを出し、黒いワンコさんの分を用意すると声が聞こえた

？｢紅茶でいいかい？A｣

『はぁ～い』

少しウトウトしながらテキパキと自慢の紅茶セットで準備していき、淹れたての紅茶をカップに置き、黒いワンコさんの方を振り向くとそこにはボサボサの長い髪の男性が私のベッドの縁に座っていた

『はて？すみません。黒いワンコさんを見ませんでした？』

？｢黒いワンコさんというのは私だ。｣

私は一気に眠気が覚め、言いながらその男性に紅茶を渡した

『ふふっ、だと思いましたよ。＿＿＿＿＿シリウス』

シ｢おや、知っていたのかい？それに敬語ではなくていいよ。私はここの教師ではないしね｣

『ありがとう、シリウス。今知ったのよ』