Scarlet Destiny～アズカバンの囚人～Ⅱ【ハリーポッター】 (ページ30)

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そういうハリーに私はクスクスと笑って『そうだそうだ』と言った。それからロンをファイヤボルトに乗せた。ロンったら夢見心地の表情で乗っていたから私とハリーはケラケラとお腹を抱えて笑った

翌朝、支度をし、ファイヤボルトを持って大広間へ行くと、みんなの目が私とハリーの箒に向けられ、興奮した囁き声があちこちから聞こえ、スリザリンの方を見ると全員雷に打たれたような顔をしていた。それを見たハリーは大満足だった

ウッドはファイヤボルトをテーブルの真ん中に置くと、他の寮の生徒が見に来た。ハッフルパフのセドリックは私とハリーの所に来て祝福してくれた。パーシーの彼女のペネロピーは触ってもいいかと聞いていて可愛かった

11時15分、グリフィンドールチームはロッカールームに向かって出発した。天気はカラリと晴れ、ひんやりとした日で、弱い風が吹いていた

ウッ｢何をすべきか、分かっているな｣

選手がユニフォームに着替え、もうロッカールームから出ようと言う時にウッドが口を開いた

ウッ｢この試合に負ければ、我々は優勝戦線から脱落だ。____とにかく、昨日の練習通りに飛んでくれ。そうすりゃ、いただきだ！｣

私は太ももの杖入れに杖を入れ、ハリーは、シャツの胸元に杖を差し込んだ。使わないで済めばいいけど…

フィールドに出ると割れるような拍手が沸き起こった。レイブンクローのチームはブルーのユニフォームを着て、もうフィールドの真ん中で待っていた

私は視界にレイブンクローチームのシーカー＿＿＿＿チョウ・チャン入った。たった一人の女の子だったからすぐに分かった。チョウはハリーと握手するとニッコリと微笑んだ

なんだかそれがとても嫌で＿＿＿チラリとハリーを見ると頬が赤く染まっていた。私でも見た事ない優しい笑みでハリーはチョウを見つめていた

その瞬間＿＿＿＿私は心が何かに掴まれるように痛くなった。

あれ、おかしいな…。目頭が熱いや…

私はそれ以上見ていたら涙が出ると思い、ウッドがレイブンクローのキャプテンと握手しているのを見ていた

フー｢箒に乗って＿＿＿＿｣

ハ｢A、頑張ろうね｣

『…ぁ、う、うん！そうだね！』

ファイヤボルトにまたがってホイッスルの音を聞こうと集中していたらハリーが話しかけてきたので私は戸惑いながらも答えた。この複雑な気持ちでハリーの顔は見れなく、すぐ目を逸らした