Scarlet Destiny～アズカバンの囚人～Ⅱ【ハリーポッター】 (ページ21)

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それから私達は美味しいご馳走を堪能してお腹いっぱいになり、私とハリーとロンが同時に立ち上がるとトレローニー先生が大きな悲鳴をあげた

ト｢あなた達！どちらが先に席を離れましたの？｣

『さあ、分からないですね』

マク｢どちらでも大して変わりはないでしょう。扉の外に斧を持った狂人が3人の誰かを殺すと言うなら別ですが｣

これに私とハリーとロンがブフッと吹き出し、トレローニー先生はいたく侮辱されたというような顔をしていた

『ハーマイオニー、行こうよ』

ハー｢ううん、私、マクゴナガル先生にちょっとお話があるの。先に行ってていいわ｣

ハーマイオニーは囁くように私達に言った

ロ｢もっとたくさんの授業を取りたいとかなんじゃないのか？｣

玄関ホールへと歩きながらロンが欠伸混じりに言った。肖像画の穴に着くと、カドガン卿が数人の僧侶やホグワーツの歴代の校長何人かとクリスマスパーティをしているところだった

カ｢メリー…ヒック…クリスマス。合言葉は？｣

ロ｢スカービー・カー(下賎な犬め)｣

ロンが合言葉を言うと絵がパッと前に倒れ、私達は中に入った

私とハリーは急いで寝室に行き、ファイヤボルトとハーマイオニーから貰った箒磨きセットを持って談話室に下りた

手入れをしようとするとハーマイオニーとマクゴナガル先生が入ってきた

マク｢これが、そうなのですね？｣

マクゴナガル先生がそう言うとハーマイオニーは私達3人を避けるように歩いていき、座り込み、本を拾い上げ、顔を隠した

マク｢Ms.グレンジャーが、知らせてくれました。ポッター、スカーレット、その箒にはカードも何も付いていなかったようですね｣

私とハリーとロンはハーマイオニーの方を振り返り見るとおでこの部分だけが見え、みるみる赤くなり、本は逆さまだった

マク｢さて、ポッター、スカーレット、これを預からせて貰いますよ｣

『…え？』

ハ｢な＿＿＿なんですって？｣

私とハリーは慌てて立ち上がって言った

｢『どうしてです？』｣

マク｢呪いがかけられているかどうか調べる必要があります。ですが数週間もかからないでしょう。なんの呪いもかけられていないと判明すれば返します｣

ハ｢この箒はどこも変じゃありません！｣

ハリーの声は微かに震えていた

マク｢分かりませんよ。とにかく、今後の成り行きについてはちゃんと知らせます｣