Scarlet Destiny～アズカバンの囚人～Ⅱ【ハリーポッター】 (ページ3)

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ハ｢こいつをかけてたら、僕、全然だめだよ。雨がすごく当たるし｣

ハリーがゴーグルとメガネをブラブラさせながら言った

ウッ｢何か…こう…防げるようなものがあればいいんだが…｣

ウッドが言った言葉に私は考え、ハッとした

『そう！そうよ！』

私はぴょんぴょん飛ぶとみんなが目を丸くして見た

ウッ｢どうした？A？｣

『防げるようなもの！そうこれよ！』

私はサッと杖を取りだした。持ち手の小さな宝石がキラリと光った

『さあ！みんな、私の前にゴーグルを出して！』

全員が私の前にゴーグルを出し、私も片手でゴーグルを出すと、コホンと咳払いして呪文を唱えた

『インパービアス(防水せよ)！』

するとゴーグルはキラリと光り、付いていた水が滑り落ちた

ジョ｢やるじゃないか！A！｣

フレ｢流石俺らのお姫様だぜ！A！｣

双子が私の頭をくしゃくしゃと撫でウッドは私の腰を抱き上げクルリと回った。それを見ていたアンジェリーナ達は微笑み、ハリーは何をしたのか分からないような顔をしていた

『わっ！ウッド！？』

ウッ｢天才だ！A！ありがとう！｣

ウッドとキス出来るんじゃないかってくらいの近い距離でウッドの顔が目の前に来た

フレ｢おいおい、ウッド。Aにはハリーという王子様がいるんだぜ？｣

ジョ｢そうだ、なぁ？ハリー？｣

ジョージは何が何だか分からないという表情のハリーの肩に腕を置いた

『やっ、やめてよ！もぅ！』

ウッドが私を降ろすと、ハリーは顔を赤らめながら聞いた

ハ｢A、一体何をしたの？｣

『防水術をかけたの！これならこの天候でも視界がくっきりするよ！』

そういうとハリーは｢ありがとう！｣と言って笑った。その笑顔を見た時、何だか好き以上の…何かを感じた

ウッ｢さあみんな！しまっていこう！｣

あの呪文は抜群に効いた。相変わらず寒さでかじかみ、びしょ濡れだったがとにかく目は見えたので、スニッチを探して四方八方に目を凝らした

また雷が鳴り、樹木のように枝分かれした稲妻を見ていると、ハリーがやってきた

ハ｢A、見つかった？｣

『ううん！全く！』

私とハリーは叫びながら言い、フィールドの中心に戻ろうとして、向きを変えた。その途端、ピカっと稲妻がスタンドを照らし、私達の目に何かが飛び込んできた