Scarlet Destiny～アズカバンの囚人～Ⅱ【ハリーポッター】 (ページ14)

今日:13 hit、昨日:12 hit、合計:44,458 hit

64 ページ14

ロス｢それじゃ、ブラックがポッター夫妻とスカーレット夫妻の〝秘密の守人〟に？｣

マク｢当然です。ヴラドとジェームズは、ブラックだったら居場所を教えるぐらいなら死を選ぶだろう、それにブラックも身を隠すつもりだとダンブルドアにお伝えしたのです…ダンブルドアがポッター夫妻とスカーレット夫妻の〝秘密の守人〟になろうと申し出られたことを覚えていますよ｣

ロス｢ダンブルドアはブラックを疑っていらした？｣

マダム・ロスメルタが息を呑んだ

マク｢ダンブルドアは味方が裏切って〝例のあの人〟に相当の情報を流していると疑っていらっしゃいました。｣

私は何故シリウス・ブラックがアズカバンに収容されているのかが分かった

ファ｢そして〝忠誠の術〟をかけてから一週間も経たないうちに｣

ロス｢ブラックが裏切った？｣

ファ｢そうだ。だが例のあの人がハリーとAのために凋落した。残ったブラックにしてみれば、まったく嫌な立場に立たされてしまった訳だ。ヘル・スカーレットも消滅し、自分が裏切り者だと分かった途端、自分の旗頭が倒れてしまったんだ。逃げる他なかった｣

ハグ｢くそったれの裏切り者め！｣

ハグリッドが大声で罵声していたので私はびっくりしてして机に頭をぶつけた。するとハーマイオニーに軽く蹴られた。マクゴナガル先生がハグリッドを宥めている声が聞こえた

ハグ｢俺は奴に出会ったんだ。襲われたあの日の夜、崩れた家からすぐにハリーとAを連れ出した。そんでいつもの空飛ぶオートバイに乗ったシリウス・ブラックが現れて、ハグリッド、ハリーとAを名付け親の僕に渡してくれと、僕が育てる＿＿＿＿って。だがダンブルドアの言いつけがあると言ったら大人しくオートバイを使えって俺に言った。｣

ロス｢でも魔法省が次の日に追い詰めたわ！｣

私はそれ以上聞きたくなく、うずくまるとハリーが優しく肩を引き寄せてくれた

ファ｢いや、奴を見つけたのはピーター・ペティグリューだった。ポッター夫妻とスカーレット夫妻の友人の一人だが。ピーターはブラックがポッターとスカーレットの〝秘密の守人〟と知っていたから自らブラックを追った｣

ロス｢いつもあの3人のあとにくっついてた小さな男の子かしら？｣

マク｢えぇ、ブラックとポッターとスカーレットの事を英雄のように崇めていた子だった。バカな小…間抜けな子…とても決闘が下手な子でしたわ…｣

マクゴナガル先生はチンと鼻をかみ、掠れた声で言った