Scarlet Destiny～アズカバンの囚人～Ⅱ【ハリーポッター】 (ページ1)

今日:16 hit、昨日:12 hit、合計:44,461 hit

51 ページ1

ス｢この授業は我輩が教えているのであり、君ではない。では諸君、394ページをめくれ｣

あちこちで苦々しげに目配せが交わされ、ブツブツ文句を言う生徒もいた。私は頬杖をつきながら気だるげに教科書を捲っていると突然教科書が、バサバサと動き出し、あっという間に394ページに到達した

私が前を向くとスネイプがニヤリと薄ら笑いを浮かべた

『嫌な奴』

私はスネイプの仕業だと分かり、小さく呟いて教科書に目を向けた

ス｢人狼と狼人間の見分け方が、分かるものはいるか？｣

みんなシーンとなったが、ハーマイオニーだけがいつものように勢いよく手を挙げた

ス｢誰もいないのか？｣

スネイプはハーマイオニーを無視して、薄ら笑いを浮かべていた

パ｢お話したはずです。私達、まだ狼人間までいっていません。いまはまだ＿＿＿＿｣

パーバティが突然口を開いた

ス｢だまれ！｣

ハー｢先生。｣

スネイプが怒鳴るとハーマイオニーが手を挙げたまま、口を開いた

ハー｢狼人間はいくつか細かいところで本当の狼とは違います。狼人間の鼻面は＿＿＿＿｣

ス｢勝手にしゃしゃり出てきたのは2回目だ、グレンジャー。鼻持ちならない知ったかぶりで、グリフィンドールからさらに5点減点する｣

その言葉を聞いた瞬間、私は机をバンッ！と叩いて立ち上がった

『知ったかぶり…？ハーマイオニーが…？』

私はゆっくりと顔を上げ、スネイプの方を向き、静かに、低く言った

『さっきから黙って聞いてれば、言いたい放題ですね先生。先程先生はクラスに質問を出しました。そしてハーマイオニーが手を挙げた。それなのに知ったかぶり？』

私はハッと笑って首を振った

『ハーマイオニーが答えただけでこの仕打ちはどうかと思います。それともなんですか、答えて欲しくなかったのですか？じゃあ何故質問したので＿＿＿＿』

ス｢もう座れ。スカーレット。次にお前が口を挟んだら処罰を与える。いいな？｣

スネイプは怒りを抑えるような低く唸る声で言った

『えぇ、先生が、矛盾してる事を言わない限り、私は黙りますわ』

私は煽るように言って席に座った

気まずい空気が流れつつも授業をし、やっとベルが鳴った時、スネイプはみんなを引き止めた

ス｢各自人狼の見分け方と殺し方のレポートを羊皮紙二巻、月曜日の朝までに我輩に提出したまえ｣

それを聞いてから私達4人はクラスのみんなと教室を出た。