IRI$ Stone

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？「俺、7月15日生まれの森本慎太郎」


初対面の相手に誕生日まで名乗るとは、と心の中で戸惑っていた。


北斗「そんなこと言ってもいいの？」


慎太郎「いいの、俺、お前と友達になりたいから。名前教えて？」


北斗「……松村、北斗」


この時北斗は、どうせいっときの慎太郎の気まぐれだと思い、あえて普段は使わない本名を名乗った。


慎太郎「北斗か、いい名前だね」


慎太郎は微笑むと北斗に近づいてきた。


北斗「なんだよ」


慎太郎「やっぱり病んでるなぁ」


北斗「……は？」


慎太郎「なんでもないよ」


北斗「あっそ」


北斗には慎太郎が不気味に映っていた。彼の目は北斗にはない輝きがあるはずなのに、その光が分からなくて怖かった。


慎太郎「北斗に、近いうちに、何かが起きる気がするから、銀髪の少年には気をつけて」


北斗「は……？まあ気をつけるよ」


北斗は戸惑いながらも、そのまま街の影に姿を消した。


慎太郎の言葉は、北斗に聞こえるはずもなかった。


慎太郎「……神の御加護のあらんことを」

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