次期妻候補争奪戦【浦島坂田船】

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「ん、あんがと」

『え？』


もう言わねぇよ、なんて口では言うけど表情が恐ろしく優しい


『元気、出ました？？』

「まあ、別に元々元気なかったわけじゃねぇけど？」

『いーや、あれは元気なかったですね！』

「はぁ？目、どこ着いてんだよ」

『ここですよ！？』


少し前までのツンデレだけど冷たい、なんて印象は今は全くなくて、本当に優しい人なんだなぁなんて思うほどになった

心開いてくれた…？のかな？
よく笑うなぁ


「ほんと、罪深い女だよなぁ、お前も」

『え？なんでですか？』

「こんな短時間で普通落とすか？？」

『何を、え？私なにか壊しました？？！』

「Aはそのままでいいわ」

『？？？？？』


いつもは「お前」呼びが大半を占めてて、それに慣れてたから名前で呼ばれるのは慣れない


「じゃ、俺少し用事あるから行くわ」

『あ、はい！』


そういってヒラヒラと手を振りながらやまだぬきちゃんを連れてその場をあとにするうらたさん



最初はみんな…坂田さんを除いたみんな、怖い人かと思ってたけど話してみると優しくて面白い人達だなぁ…なんて



まあ、この屋敷に連れてこられた理由と連れてこられ方は理解できないんですが






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