策士な彼の愛は重い【そらる】

06. ページ6

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「えぇ！まじ？なにがあったの」



得意のでかい声で聞いてくるなるせは置いといて問題は馬鹿正直なそらる。


いや、それともそらるに弁解を求めた私が馬鹿だったの？



「秘密」


「それはないわ〜！」



いや本当にそれはないわ。

そこまで濁したら余計怪しいじゃん。


勘の鋭いなるせのことだから分かっちゃうって



「もういいよ、早くやろ」


「いやゲームどころじゃないけど」


「うるさい早く」



今度あったら覚悟してろ

ガタガタとキーボードを叩く手に力が入った。



3時間程、言い合いしながらゲームをして解散した。

なるせだけ



「ねぇ、なに考えてんの？」


「なにが」


「別にあそこで上着のこと言わなくて良かったじゃん」


「怒ってる？」


「別に怒ってない」



はぁと自然と出た溜息はそらるに聞こえてたみたい。



「てか次いつ会える？週末はどう？」



私の話聞いてない。

そんなそらるに私ももうどうでもよくなってきて「いいよ」と答えた。



「Aの家でいい？」


「いい、…や？ダメだね」



スマホ弄りながら聞いてたから流れでいいよって言いそうになった、危なかった。

むしろあんなことがあったのに私の家を提案してくると思わないじゃん。



「じゃあいつもの居酒屋で」


「了解、連絡する。じゃあまた」


「おつかれ〜」



いつも通りだけどいつも通りじゃない。

どっかで緊張している自分とそれとは反対にいつも通りすぎるそらるにムカつきながらベッドに潜り込んだ。





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