色のない世界で、君と 2【めいちゃん】

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確かに触れ合った唇。

リップ音なんてしなくてゆっくりと熱がなくなる。
まるで離れがたいと言っているみたい。

至近距離で目が合ってそのまま見つめ合うとだんだん瞳が熱を持ってくのが分かる。


合わなくなった視線の先には少し濡れた私の唇があってこれから起こることが容易に想像出来た。

後頭部にめいちゃんの手が回れば
私はもう逃げられない。



「んっ…は、」



私がしたそれとは全く比べ物にならない。

角度を変えて何度も何度も繰り返されるキス。
必死に求められて、私も必死で求めて。

離れた時にはなにも考えられなくらい溶かされていた。



「はっ、はぁ」


「ベッドあっち？」



核心をつくその言葉は私を熱くさせるのに十分すぎるもの。

うんうん、と何回か頷くとめいちゃんは私をいとも簡単に抱き上げてその場所へと運ぶ。


どうしよう、ドキドキしすぎて心臓が痛い。


ベッドに優しく降ろされると私の目の前にはめいちゃんの顔。

顔の横に肘をついて私の頬に口付けると頭を優しく撫でながらすりすりと自分の頬を寄せる。



「緊張する」



驚いた、めいちゃんも緊張してるんだ。

私だけじゃなくめいちゃんも同じ気持ちだった。
それだけで少し安心した。


優しい口付けと共に腰あたりを撫でられ身体が跳ねる。

恥ずかしい、やっぱり恥ずかしい。


おでこ、瞼、頬、鼻先

優しく愛おしそうにめいちゃんの唇が触れていく。

首筋にそれが触れた時にん、と聞いたこともない声が自分から出て余計に恥ずかしくなる。




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