色のない世界で、君と 2【めいちゃん】

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私も、と答えようとしたのにその言葉はめいちゃんの唇に飲み込まれた。



「…ん、ふっ」



ギラギラと欲を含んだ瞳。

そんな瞳とは反対に私の腰を優しく抱く腕。

それの反対の手は私の頬を撫でる。


な、慣れてる…
私はめいちゃんに応えるので必死なのに


角度を変えて何回も降り注ぐキスに苦しくなってめいちゃんの服をぎゅ、と握った。


私のその行為により深くなる口付け。

ま、って
苦しい


腰に回っていた手が背中を撫でるから思わず身体が跳ねる。



「め、い…ちゃ」



顔を下に向けて逃げようとしてもひとつの手で簡単に上を向かされてしまう。

私はどこにも逃げられずにめいちゃん溺れるしかなかった。



ちゅ、と可愛いリップ音からは想像も出来ないキスをした後、私はやっと離れた唇から思いっきり息を吸い込む。

目線を上に動かせばギラギラと男の顔をしためいちゃんがいてそれにすら身体が反応してしまう。


そんな状況でまた頬をすりすりと撫でられれば嫌でもビクッと身体が揺れる。


正直、怖い。

この後の行為は私には初めてでこんなに早く来るもんだと思わなかった。



「ごめん、がっつきすぎた」



両手で私の頬を包むと

おでこ、瞼、鼻、頬

と順番に優しく口付ける。



「嫌？」


「嫌じゃないけど、…怖い」



私を抱き締めて優しい声で聞くの。

だから素直に自分の気持ちを打ち明けた。



「…今日は我慢する、でも次は分かんない。
俺、我慢強くないから」



力無く笑っためいちゃんは可愛らしく見えるのに言葉は全然可愛くない。


私は次、どうなってしまうんだろう。





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