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A「どうしたの??わざわざ人が居ない所まで…。」
沖田「や、話聞いたんでィ。…大丈夫だったか」
A「うん。伊藤さんが助けてくれたから…。」
私は俯く。
沖田「んな暗い顔してんじゃねーやィ。Aは病み上がりってヤツでさァ。動けなかったのは当たり前」
A「…当たり前…。」
沖田「俺がいたらな…。土方のヤローがどうなろうと知ったこっちゃねェが、Aが攘夷浪士に触られてたと考えると虫唾が走るんでィ」
A「……私のせいだ。」
沖田「だから、Aは別に…。土方がAの事を守れなかったのがいけねェん…」
A「関係ない!!!!」
沖田「A…?」
A「私は女だけど…真選組の隊士なんだよ!自分の身も守れなくてしょうがないだなんておかしい…!!」
沖田「よく考えてみろィ!病み上がりのAを連れ出したのは土方だ!1ヶ月入院してたのに動けないのはAも分かってるはずでさァ」
A「分かってる…分かってるけど、分かって真選組に来たんだよ…そういう了承も得て、無理矢理近藤さんに仕事貰ったの…!元々真選組は男だけの組織だったんでしょ!無理言ってるのこっちなのに、勝手にやられて、迷惑かけて、もう…真選組にいない方がいいよ…わたしは………!!!」
沖田「なっ……ンな事、俺は言ってねェ…!」
A「…………ごめん。普段大怪我とかしないし、お兄ちゃんも…怪我したりしてたからちょっと疲れてたのかも。近藤さんの為にも、動けるように鍛錬するから…。」
沖田「おい、どこ行くんでさァ!」
A「頭冷やしてくる。今大事な時なんだから喧嘩してる場合じゃないよ。とにかく、自分のせいだから沖田くんは気にしないで。じゃあね」
沖田「……おい!」
.
〇次の日
あー、起きたくねー。
総悟、いや、沖田くんと喧嘩してしまった。
だってあの時動けないのは自分のせいだし、私は真選組なんだからあんな醜態を2人して晒してしまうのは本当にまずいと思う。
っていうか…土方さん、大丈夫かな。ちょっと部屋行ってみよ
.
コンコン、とノックをするが返事がしない。
A「てか襖ってノックするもんなのかな…?土方さーん!います?開けますよ?……え」
床には美少女もののフィギュアや漫画…あこれ同人誌だ。なんでこんなものが土方さんの部屋に…?
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作者名:紅茶 | 作成日時:2021年9月21日 18時