目覚め ページ47
Aはしばらく泣いていたが、ようやく落ち着きを取り戻した。
桂「すまない、先生は守れなかった」
A「うん…それは分かったよ。でも何で晋助兄ちゃんは?」
銀時「お前真選組だろ?聞かなかったのか?」
A「え…」
銀時「あいつは過激派攘夷志士だ。俺はもう攘夷志士なんてしてねーけどな。ホラ、ヅラも高杉ほど過激派じゃないが攘夷志士だし」
桂「ああ。高杉は…Aの知ってる高杉じゃなくなってる」
A「ど、どういうこと?てか待って、師匠は!?」
銀時「師匠?…楽哉のことか?」
A「そう!どこ!?大丈夫だよね?!」
桂「一命を取り留めた。だが今は昏睡状態だ」
A「そっか…一応大丈夫だったんだ、良かった…。」
銀時「ソイツの事なら大丈夫だから、話を聞かせてくれ」
Aは語った。
銀時らが戦場へ向かった後複数の天人が襲ってきた。
Aだけ捕縛され、連れていかれた先に楽哉に助けられたのだと。
楽哉『…強くなりたいか』
A『強くなりたい!お兄ちゃんを助けたい!!わたしは、まだ、死ねない!!』
楽哉は夜兎だと言った。
天人だが侍が好きで刀を好んで使っているのだと言う。
連れてこられたところは山奥で、屋敷があった。
そこで私は楽哉に"戦い"を教えてもらった。
銀時「…なるほどな」
桂「その…楽哉は何故襲われたんだ?Aの記憶が戻ったのは良かったんだが…」
銀時「そうだな…夜兎ならあの人数を倒せるのも無理ないけど…まあなんせ多勢過ぎて結局は相打ち寸前だったな」
A「多分だけど…師匠は攘夷戦争の時以外にも殺し屋的な仕事してたみたいだからかなり色々な人に恨まれてるのかも。」
桂「ふむ…。というか助けて貰ったらそのまま俺たちの所へ戻ればよかったんじゃないのか?」
A「いやいや、小太郎兄ちゃん話聞いてた?私はお兄ちゃんさえも守れるくらい強くなりたかったんだよ。」
桂「だったら言えばよかったんじゃないのか?強くなる!ってな」
A「何言ってるの??この人が許してくれると思う?」
Aは銀時を見る。
銀時「おい、俺を見んじゃねェ。そもそも俺も許さねえけど高杉がもっと許さないから!銀さんより高杉の方がめんどくさいから!」
A「…ハイハイ!分かったよもう。」
桂「…なんだかこういう話が出来るって良いな」
A「………?」
69人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:紅茶 | 作成日時:2021年9月21日 18時