鉄棒を舐めた時の味が血の味だったりする ページ44
神楽「…!」
銀時「どうしたんだ?神楽」
神楽「……血の匂いがするネ」
桂「確かに…微かに鉄のような匂いがするな。」
新八「とりあえず行ってみましょう。」
.
A「…っ何これ…!?」
銀時「オイオイ…意味わかんねえぞ…。」
森には小さめの御屋敷みたいなのがあったが、そこは血まみれで何人もの人が倒れていた。
神楽「銀ちゃん!あそこに動いてる人いるネ!」
銀時「…ッ!オイ!おっさん!しっかりしろ!」
新八「大丈夫ですか??」
倒れていた人は片手に刀を握り、木を背もたれにして倒れていたが血まみれで呼吸も荒かった。
桂「大丈夫か…!?手当を…」
??「いい、しなくていい…、」
銀時「無理に喋るんじゃねえ!何があったか分からねえが…止血を…」
??は手を伸ばし、Aの頬に手をかざした。
A「…!」
??「A…………戻ってきたのか」
銀時「(もしかして…Aの…)」
??「お前が…兄と会えたならいい…俺は…もう満足だ」
A「…っ〜」
Aはポロポロと涙を零した。
??「泣くな…お前はもう充分強い…。俺は……もうここまでだ…だから」
A「嫌だ…いかないで…」
??「こんなにも…仲間がいるんだ…大事にしろよ…。」
そう言って??は目を閉じた。
.
銀時「A、なんか思い出せたか?」
A「なにも………でも、あの人が…あの人の顔を見たら涙が出て…苦しくて…辛くて…。」
桂「きっと大切な人だったのだろう。」
新八「それにしても…この数を1人で倒したんですかね…?」
神楽「…こいつ、夜兎アル」
銀時「は?!なんでだよ!」
神楽「これ…屋敷の中に置いてあったネ。番傘。私のと色違いヨ。」
A「夜兎…。」
すると次の瞬間、爆弾がAの足元にコロンと転がった。
銀時「Aッッッ!!!!」
ドカァン!!!!!!!!!!!!
A「お兄ちゃん?!大丈夫?!」
銀時「俺は大丈夫だ、Aは?」
A「わたしも…大丈夫」
新八「な、なんですか?!」
???「あァ…?増えてんじゃねェか」
体長2mくらいある男とその下僕なのだろう人達がワサワサとこちらへやってきた。
銀時「誰だテメェ」
???「俺は"楽哉"に用があんだよそこをどけェ」
昔教えてもらったこと→←持ってないと安心できないものは確かにある
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作者名:紅茶 | 作成日時:2021年9月21日 18時