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たま「銀時様!さっちゃん様!お怪我はありませんか!?」

A「お兄ちゃん、さっちゃんさん、大丈夫!?」


銀時「あぁ。コイツは少々頭をやられたが元からだ。大丈夫。」

たま「新八様、神楽様。ありがとうございます。やっと、やっと思い出してくれたんですね、銀時様のことを。」


たまは2人に頭を下げた。



新八「えっ、一体何のことを…?」

A「……。」

たま「…ッ。」

銀時「いいんだ。たま、A。そういう奴らさ。例え俺が誰だろうが関係ねえ。死にかけてる奴がいれば、何も考えず助けに来る。気に食わねえことには黙っちゃいられねえ。後先考えず体が動いちまう。…そういう馬鹿の集まりなのさ、万事屋は。」


たま「銀時様!」


銀時「おかげで命拾いしたぜェ、ガキども。まぁ、その、なんだ。色々、あんがとよ。元気でやれよ。万事屋。」















たま「妙なこと考えてませんよね。銀時様。」

銀時「…妙なことって?」

たま「いえ」

銀時「俺が全部ほっぽり出して、どっか行っちまうってか?」

A「…。」

銀時「正直言おうか?毒気が削がれちまったって。人からかっぱらった立場にしちゃあ、よくやってやがったが。仲間思いで仕事もできて、俺のいない間にアイツら守ってくれてた。過去は偽りでも、ソイツは真実だよ。アレがテメーらの作った理想のリーダーならソイツを潰してまで上手いことやってるアイツらの生活壊してまで俺の戻る意味はあるのか…。そう思った。」

たま「銀時様…。」

A「ま、お兄ちゃんが皆に忘れられても、私は覚えてたしねえ。私はずっと一緒だよ。お兄ちゃん。」

銀時「…ん。ま、だから覚悟決めたんだよ。…ひとつ約束して欲しい。俺がどんな風になっても、倒れることがあっても。アイツらには手を出さないで欲しいんだ。その代わり約束するよ。仲間に首を着られようが帰る場所が無くなろうが、俺はアイツから取り戻すよ。」

A「…!」

銀時「俺ァ置いていかねえよ?誰も。」

たま「銀時…様」

A「お兄ちゃんに着いていくのが妹ってモンだよ、ね?」




たま「じゃあ今日はこの辺で解散と言うことで。私枕がないと充電できないので、お店に帰ります。寝床は適当に探してください。」

銀時「お前は置いていくんかい!!」

A「お兄ちゃん、ごめ〜ん。屯所に帰んないと土方さんと総悟に怒られるんだ〜…。」

銀時「Aも!?どこまでも着いていくのが妹じゃねえの!?」

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作者名:紅茶 | 作成日時:2021年9月21日 18時

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