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A「刀預けてる間どれ使ったらいいですか?」

鍛冶屋のおじさん「君はこれ使いな。持ってるヤツと比べらアレだが、代わりくらいにはなるだろ」

A「わー。ありがとうございます!」



土方「…良い刀だな」


土方さんは壁にかけてある刀を見てそう言った。


土方「爺さん、俺のが治るまでコイツを使わせてくれ。」

鍛冶屋のおじさん「そいつはダメだ。」

土方「あん?」

鍛冶屋のおじさん「そいつはちょっといわく付きの刀でな。」

A「いわく付き?」

土方「なんだよ。音楽聞けたりコロコロになったりするっつーのか?」

鍛冶屋のおじさん「恐ろしく切れることには違ねェ。だが、呪われとる。」

土方「呪い…?冗談よせよ」

A「呪いかぁ。最近(ジャンプ誌で)よく聞くなぁ」

鍛冶屋のおじさん「並の使い手じゃあ逆に刀に魂を食われちまうじゃろ。おめーさんじゃ使いこなせない。少し、昔話に付き合って貰えぬか。この妖刀に纏わる悲しき輪廻の話を………。」




.



土方さんはそんな話聞かなかった。
いや、私も聞きたい訳じゃないけどマジでスルーしたからちょっとビビったよね。



A「もー話聞かないでスルーしちゃう癖直した方がいいですよ!」

土方「んなジジイの長ぇ話聞いてられっか。…ん?」





攘夷浪士「真選組副長、土方十四郎とその補佐の坂田Aとお見受けする!侍でありながら天人と迎合し、甘い汁をすする売国奴が!我ら攘夷浪士が天誅を下さん!!」




ゲ!早速試し斬りできるじゃない土方さん!
私と土方さんは刀を抜く構えをとる。



土方「行くぜェェェ!!!!…………。」


A「ん?土方さん?」


土方「すいまっせーーーん!!!」








A「…………………はへ?」









土方さんは土下座をしている。




え…?




私は混乱した。ん?あの、土方さん?え?どゆこと…?ほら攘夷浪士も固まってるよ!!




土方「すいまっせん!!命だけは!命だけは勘弁してください!!!草履の裏でも何でも舐めますんでーー!!!!」



A「ひ、土方さん!?何やってんの!?」




すると攘夷浪士は一斉に笑いだした。
まあ、私も攘夷浪士なら笑っちゃうけどさ!


…いやどういうこと!?なんで!?土下座してんの!?あの土方さんがヘタレてるんだけど!?




…………そういや刀。妖刀だって言ってなかったっけ…魂を食われちまうとか何とか…もしかして…。

3→←真選組動乱篇1



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作者名:紅茶 | 作成日時:2021年9月21日 18時

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