真選組動乱篇1 ページ3
数週間後。
沖田「退院おめでとうでさァ」
A「ありがとう〜！」
そうです。なんと私、無事退院出来ましたー！
骨折も治って元気100倍！！刀振ってないし、これからまた鍛錬しないと真選組の仕事出来ないなぁ。
私は総悟と屯所内を歩いていた。
A「ん…あれは山崎さん？」
沖田「おーい、何騒いでんだテメーら」
隊士「沖田隊長！見てくださいよ！山崎さんの刀…ん？ウォォォそれは！！デジタルミュージックプレイヤー搭載の連続再生最大124時間に及ぶ大業物！」
沖田「おーこれそんな凄いんだー。適当に貰ってきたから知らなかったー。アレ、その棒山崎なに買ったの？その腐りかけの棒」
おいなんてこと言うんだ。その刀山崎さんがウキウキしながら買ったんだろ。絶対。そんなこと言ってやるなよ！
隊士「隊長、それちょっとだけ素振りさせて下さい！うおおおおぉ！やっぱ違うわ1級品は！！音が全然違うもん！重低音がすごーい！！！」
隊士達は興奮している。
えーー…ナニソレ………今時の刀って音楽聴けちゃうの？ちょっとついていけないんだけど…。
隣の部屋には土方さんがいたので私は土方さんの方へ行った。
A「土方さん…」
土方「お、A。退院出来たのか。おめでとう」
A「ありがとうございます！それにしてもうるさいですね…あ、近藤さんも参戦した」
土方「だな…ったく呆れるぜ」
土方はタバコを吸っている。
.
そして、私は土方さんに連れられて鍛冶屋に行くことにした。
私もこの前の色々で刀ボロボロにしちゃったし、土方さんもそうだったみたいだしね。
土方「刀が武士の魂なんぞ宣うつもりはねェ。まして、刀の格式の高さが自分の位も高まるなんて思っちゃいねェ。俺にとっては刀は刀でしかない。いや、それこそが俺にとって必要なモンだった。」
A「ハイハイ。強がらないで下さい」
土方「強がってなんかねーよ！」
.
鍛冶屋のおじさん「相変わらず無茶しているようだなぁ…刀はまた鍛えれば使えるが、人間はそうは行かんぞ」
A「ほんとだ。こことかすごい欠けてる。」
土方「人間も折れなきゃまた叩きあげられるだろ。」
鍛冶屋のおじさん「刀がこんなんになっちまう戦い方なんぞしてたらそのうちおめぇさんもポッキリ折れると言っておる。」
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作者名：紅茶 | 作成日時：2021年9月21日 18時
