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A「土方さん!黙って!!」

私は土方さんを黙らせようとグイッと腕で固定した。

土方「ああうあ…A殿…近いでござる…っ///」

新八「何照れてんですか!?」





私たちはパトカーに乗っていた真選組を退かし、運転席にお兄ちゃん、助手席に神楽ちゃん。後ろは私が真ん中で土方さんと新八くんと乗っている。




土方「いぎゃあああああああ」

A「土方さんうっさい!ほら、私に捕まっていいから!」

土方「なななななな!?A殿につつつつつ捕まるでござるか!?////」

新八「だからイチャつくのやめてくれる!?!?」




今にも壊れそうなパトカーだが、辛うじて運転ができた。坂田銀時って運転出来るんだ、へぇ〜。





銀時「あ、あ。こちら3番隊、こちら3番隊。応答願います!どうぞ」

他の隊士《土方と坂田Aは見つかったか?》



や、やっぱり私も捜索されてるのね…。

すると神楽ちゃんがお兄ちゃんから無線機を奪い取る。


神楽「見つかりましたが、超強くて超可愛い味方が着いておりまして敵いませんでしたァ!どうぞアル」

他の隊士《アル?》

神楽「ぐえっ」


神楽ちゃんはお兄ちゃんに叩かれた。






他の隊士《どんな手を使ってでも殺せ!近藤を消したとしても、土方と坂田が居たら意味が無い!近藤暗殺を前に不安要素は全て除く…。近藤土方坂田が消えれば、真選組は全て伊藤派に恭順するはずだ…。》


新八「近藤さん…土方さんとAさんを暗殺…!?」


他の隊士《我ら以外の隊士に気付かれぬ様、あくまで攘夷浪士の仕業に見せかけるのだ。この段階で伊藤さんの計画が露見すれば、真選組が真っ二つに割れる。近藤の方は半ば成功したようなものだ!伊藤さんの仕込んだとおり。隊士募集の遠征につき、列車の中。中の隊士は全員俺らの仲間だ。奴はたった1人だ。近藤の地獄行きは決まった。》



A「………ッッ。」

神楽「A、あのクソサドはどうしたネ?」

A「色々あって…喧嘩した。」

銀時「はァ!?なにしてンだお前は!」

A「しょうがないのー!!…でも、近藤さん、暗殺…沖田く…いや、総悟が、総悟が賛成するはずは無い。」

新八「…Aさん!」

A「私はね………わたしは………」







わたしは、過去の記憶なんざ、ない。

だって私は、坂田Aなんかじゃない。



所詮トリップしただけの女子高生だ……!

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作者名:紅茶 | 作成日時:2021年9月21日 18時

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