【シャドウサイド】続章〜1〜妖魔界と鬼族

7☆親しみ ページ7

「鬼……。あ、酒呑童子。」納得したように言うA。



「なぜそこまで。貴様こそ人間ではないんじゃないのか。」

少し笑って聞いてみた。

「まさか。私は人間ですよ･･･｡名字見たら１発でわかりますって。」

「あぁ、そこか。」苦笑した。

「バレたくないんでしたらもう少し変化付けましょうよ･･･｡本当に今まで誰にも気づかれなかったんですか？」

言いながら、Aもいつの間にか笑顔になっていた。


「話変わりますがさっき言っていた部下の方も鬼なんですね？」



Aが尋ねた。


「ああ、そうだ。洞潔という名の。」

「鬼・・・。でも、まあ、うん。できる！その方が大切にしてた物ってありますか？アクセサリーとか、ぬいぐるみとか。」



Aはもしかしたらそういうことに詳しいのかもしれない


「武器ならあるが。あと、失礼ながら俺も呼び捨てで呼んでるし酒呑さんじゃなくてハルヤでいい。敬語も外してくれ・・・。堅苦しいから。」

「う、うんいいの？じゃあ酒、いやハルヤ･･･」

「構わない」

俺は阿修羅豪炎丸を取り出した。


空亡事件のあと、トウマに



『これ、島之内先生のだから酒呑くんに渡しておくね。』と返してもらったものだった。

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