第八十五訓 ページ37
『…どうしよう』
目の前には、江戸の色町…名を、吉原桃源郷があった。
何故こんな所に私がいるのかというと、話は数時間前に遡る……
・
それは、突然のことだった。
今日も団子屋を一人で切り盛りしていたところ…
ドォンッッ!!
すごい轟音とともに、店の壁に穴が空いた。
あまりの驚きと衝撃に、空いた口が塞がらない。
…そして、その穴から現れたのは…
「あちゃー、思ったより壊れちゃった。安物なの?これ」
傘を持ち、目以外の顔面を包帯で覆った男だった。
『………は』
この事態に頭が追いつかず、そんな声を漏らすだけの私。
「あ、ここ団子屋だよね?…そーだなぁ、団子50本くらいくれない?」
男は、空いた穴から中に入り、手をパーの形にしてそう言った。
『……はぁ!?』
…え、何これ何これ。
何で壁壊れてんの?ていうか、今なんて言った、この人?
団子50本!?いや、数にも驚きだけど、こいつ今壁壊したよね!?
何平然と注文してんの!?
『ちょっと待て!こ、これはどうしてくれるんですか!?』
そう言って指をさしたのは男の後ろにある壊れた壁の残骸。
「ねー、早くしてよ」
だが、男は私の言葉なんか聞こえていなかったように、席に座りそんな事を言う。
『い、いや、話聞いてます!?』
「もー、ごちゃごちゃうるさいなぁ。早くしないと、この店潰しちゃうぞ?」
『は、はい!?ちょ、ほんと何なのこの人!!警察呼びますよ!?』
何この人!?壁壊しといて何なの!?もう通報していいかなほんと!!
顔面に包帯巻いてるし!不審者なの!?
そう思いながら、通報しようと店の電話機に手を伸ばしたとき。
プルルルル…
そんな音が鳴った。
「はーい」
それは、男の携帯の着信音だったらしい。
「えー…今、団子食べようとしてたんだけど…
……はぁ、わかったよ。すぐ行く」
何を話しているのかよくわかんなかったけど、どうやら急用が出来たらしい。
「もー、あんたがモタモタしてるから団子食べれなかったじゃん」
そう言いながら席を立つ男。
「ここは店を潰したい所だけど、すぐ行かなきゃ阿伏兎に怒られるしな〜。ま、めんどいし…」
そんな事を呟いている。
…ていうか、平然と怖いこと言ってない!?
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ニコぱー(プロフ) - そのへんの伊藤さんさん» ありがとうございます!!大変お待たせしてしまいすみませんでした!!これからも更新続けていく予定なので、お待ちいただけると嬉しいです。これからも頑張りますね!応援よろしくです! (2019年6月11日 20時) (レス) id: 89c1843be5 (このIDを非表示/違反報告)
ニコぱー(プロフ) - Hi!さん» 大変お待たせしてしまいすみません!!これからも、ノロマながらも更新は続けていく予定なので、気長にお待ちいただけると嬉しいです。これからもよろしくお願いします! (2019年6月11日 20時) (レス) id: 89c1843be5 (このIDを非表示/違反報告)
そのへんの伊藤さん - 続き気になります!更新頑張ってください! (2019年5月30日 16時) (レス) id: 82ec169f6c (このIDを非表示/違反報告)
Hi! - 待ってまーす (2019年5月11日 20時) (レス) id: f98b79cb93 (このIDを非表示/違反報告)
ニコぱー(プロフ) - 夜桜さん» ありがとうございます!更新頑張りますね!(`・ω・´)ゞこれからもよろしくお願いします!! (2019年3月24日 15時) (レス) id: 2e80244575 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ニコぱー | 作成日時:2018年9月15日 21時