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第百四訓 ページ7

ぎゅっと目をつむる。



その時――。



「大丈夫ですか!?」「無事アルか!?」

2人の声が聞こえた。



『…メガネくん!?ぐらさん!?』


目を開けると、2人が、私に刀を向けていた百華を倒していた。


「…って、腕にクナイ刺さってるじゃないですか!!」


メガネくんが驚いたように私の腕を指さす。



『あ…えっと………まあ、大丈夫だから!早く行こう!』


「いや大丈夫じゃないでしょう!!?早く止血しないと…!」


メガネくんは慌てて言う。



『そんなことどうでもいい!!私は、私は守らないとダメなの!!銀時が命懸けで守った命を、私が……!!』


そう言うと、頬に痛みが走る。


『ッ…!』


それは、ぐらさんのビンタによるものだった。


「黙って聞いてりゃペチャクチャと……ふざけんなヨ!!たとえ晴太が無事だとしても、お前が死んだら、銀ちゃんは何も嬉しくないネ!!銀ちゃんが命懸けで守ったのは、晴太だけじゃないアル!!」


「晴太くんの護衛は僕らに任せてください!!だから、Aさんはもっと自分を大切にして!!もっと僕らを頼ってください!!」


『ぐらさん…メガネくん……』


「Aはここで止血してるネ!!私達は先を急ぐアル!!」


そう言って、晴太くんと二人は走り出した。







……“頼る“……。


そうだ。私は一人じゃないんだ。


仲間を頼ることだってできるんだ。



『ありがとう…メガネくん、ぐらさん……』


私は、とうに見えなくなった3人の背中の方を見つめ、そう呟き無事を祈った。







































ゴゴゴ……という雑音とともに、吉原が揺れる。


そして、天井がみるみる崩れていく。



なくなった天井から顔を出した、眩しいほどの陽の光に辺りは騒然とする。





────その時、吉原桃源郷は生まれて初めて(ひかり)に包まれたのだった。









***




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これからも頑張ります!!

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めぐぽん(*´・∀・)(プロフ) - こんにちは。一気に読ませていただきました。お話の続きが読める日がある事を祈ってます。 (2023年2月28日 14時) (レス) id: baf8bee298 (このIDを非表示/違反報告)
Rio - とても素敵な作品でした。(^^)♭ このお話の続きが気になってオールしました! (2022年9月18日 6時) (レス) @page13 id: 9824f121c1 (このIDを非表示/違反報告)
ぽいんせちあ - 大好きです、このお話。無理せず…いや無理してでも更新お願いします!! (2022年5月4日 10時) (レス) @page13 id: d1e9fea686 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこのみんと(プロフ) - とっても素敵なお話をありがとうございます!いつか修正が終わってまたこのお話が更新される日を心待ちにしてます(^-^)頑張ってください! (2020年9月22日 15時) (レス) id: dfbb799ac9 (このIDを非表示/違反報告)
もえ - 続きとても気になります!更新頑張ってください! (2020年3月6日 21時) (レス) id: ec56057e30 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ニコぱー | 作成日時:2019年6月11日 20時

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