ハッピーエンドを求めて (ページ5)

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＿入学エンカウンター（4）ページ5

「魔法ならとびっきりのを見せてやるんだゾ！」

グリムは息を大きく吸い「ん゛な゛～！！」と吐き出すと鏡の間には大きな青い炎が燃え盛る

「このままでは学園が火の海です！

誰かあの狸を捕まえてください！！！」

鏡の間はあっという間に混乱状態に陥ってしまった

『じゃあ私がいきま～す』

「Aさん？！魔力は大丈夫ですか」

『大丈夫！！魔力を貯めてたから

さぁ悪い猫ちゃんにはお仕置が必要ですよ～』

「俺様は猫でもないんだゾ！！」

グリムは近付いてくるAを脅かそうとまた大きく息を吸い込む

「Aちゃん、危ないよ！」

ダイチの静止の声と共にグリムは炎を吐き出した。
青い炎は真っ直ぐと彼女に向かって襲いかかる

Aはその炎を避けること無く真っ直ぐと進み
遂に炎に身体ごと呑み込まれてしまった

生徒から悲鳴のような声を聞こえてきた

「おい、あの子大丈夫か？！」「誰かはやく助けろ」

『捕まえた～！！』

その声と共にAを呑み込んでいた炎が消えた。

ダイチが彼女の安否を確認しに前へと掛け出すと
そこにはグリムを抱き頭を撫でている彼女の姿が

「怪我はない…ってあれ？？！」

さっきまで炎の中にいたのに火傷も、傷も何も無い
綺麗で白い肌だった為ダイチは驚いた

『私、自分を守るのが一番得意なのです！

心配してくれてありがとうダイチくん』

可愛らしく笑う彼女に生徒達は目を奪われた