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赤司がここまで攻められたのは
初めて見た。
でも,真ちゃんに1度聞いたことがあった
紫原に負けそうになったと…。
その頃のことは詳しくは知らないし
知りたいとも思わないが
シュートを外した赤司を見て
スティールされた赤司を見て
中学の頃バスケ部を辞めて以降初めて思った。
赤司もちゃんと人なんだと…。
変なことを言ってる訳ではない
負けた赤司が想像できなかったから
こんなにも動揺が表れた試合を見たことがなかったから。
「とうとう洛山の背中を掴んだァー!!」
「ワンゴール差!ワンゴール差だぁー!!!」
そんな声が聞こえてハッとした。
タイムアウトの時
赤司が洛山選手に頭を下げているのが目に入った。
あの赤司が人に頭を下げるなんて信じられなかった。
コートに出てきて試合が始まると
赤司は先程とは打って変わって,素早く正確だった。
赤「久しぶりだね…黒子」
そして実渕さんにパスを出した赤司を見て確信した
真ちゃん達キセキの世代がいつも受けてきたパス
中学の頃
「桜華」
私をそう呼んでいた頃の赤司に戻っている。
そしてしばらくして洛山全員がゾーンに入った
それと入れ替わる様にして火神のゾーンが切れた。
攻撃のキレと集中力が増す洛山に対し
それらが低下し体力も限界の誠凛
ベンチの顔も暗くて
顔は下がっていた。
「頑張れ黒子!!あきらめるなぁ!!」
黒「!」
そんな声が聞こえて声の方を見れば
どこかでみたことあるような顔
貴『!(全中決勝の時の対戦相手…)』
さつきに言われ見に行った決勝で初めて彼を見た。
111対11
あの時の彼の表情は今でも鮮明に覚えている。
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作者名:るる | 作成日時:2020年8月11日 17時