検索窓
今日:4 hit、昨日:18 hit、合計:130,338 hit

17 - 1.5 ページ45

黒子side



貴『どうやってしてるか?』


黒「はい」



まだ帝光中にいた時だった。

2年の全中の少し前,体育館のコート脇にいたAさんに声をかけ

どのように試合中にデータを分析しているのかを聞いたのは…



貴『…さつきみたいなこと聞くね』笑


黒「僕は日頃から相手を観察しているので

試合中にそれを生かせたらなと思っただけです」


貴『言葉で言ってもわかんないと思うよ?』


黒「構いません」



うーん…と頭を抱えながら悩むAさんは

僕の方を見て一言だけ言った。



貴『じゃあ,黄瀬はこの後どんな攻撃をすると思う?』



その言葉を聞いてコートに目をやると

黄瀬くんが青峰くんのいるチームと試合をしているところだった。



黒「…青峰くんをドライブで抜いてダンクを決めにいく」


貴『そうだろうね…でも,それじゃ満点はあげられない。

私が予測すると

黄瀬は青峰をドライブで交したあと,1度パスを出すはず

そこから味方をゴール付近に集めてパスをもらいダンクを決める

でも青峰に止められて,弾かれたボールを

黄瀬の味方がとってゴールを決める…かな』



そう言ってコートに目をやるAさん。

僕もつられて目をやると

丁度黄瀬くんがボールを受け取っていたときだった。


その後,Aさんが言った通りに試合が進んだ。



黒「すごいですね…どうしてを分かるんですか?」


貴『人は誰しも癖がある

ほんの些細な癖がね…こうやってずっと見てたらさ

あー次こんな動きするなぁーってなんか自然と分かるの』


黒「…」


貴『ほらーやっぱりわかんないでしょ?』


黒「いえ…ただ,僕には習得できないなと思っただけです」


貴『んー…そうかな?

私も最初は人間観察から始めたし

昔からスポーツしてる人とかじっくり見てたら

筋肉の付き方とかでだいたい分かるようになるの…

こーいうトレーニングしてたんだなとか


黒子は日常生活の中で沢山の人を観察してる…

それを続けていったらいつかくるよ

こういう癖があるから次これはしてこないなぁとか

試合中に分かる時が』


黒「…そうでしょうか」


貴『始める前から決めること無いんじゃない?

癖さえ見抜ければ予測することなんて容易い…

今はまだできないかもしれない…でもいつか

それができた時は…』








.







"頼もしいよ!黒子"






.

17 - 2→←17 - 1



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (57 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
220人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

るる(プロフ) - 花束を抱えてさん» 温かいコメントとても励みになります!少しずつにはなりますが、これからも更新頑張ります! (2020年6月21日 8時) (レス) id: c0c24767cc (このIDを非表示/違反報告)
花束を抱えて(プロフ) - 秀徳に合わせた原作沿いの作品でとても面白いです!!更新楽しみにしています!!応援していますよ(*´∇`*) (2020年6月20日 22時) (レス) id: 04dac8455e (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - anii1202さん» ありがとうございます!頑張ります!! (2020年5月15日 22時) (レス) id: 0adac37250 (このIDを非表示/違反報告)
anii1202(プロフ) - 更新楽しみに待ってます。 (2020年5月10日 0時) (レス) id: 643105c71c (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - すずなさん» ありがとうございます!これからも頑張りますのでよろしくお願いします! (2020年5月9日 22時) (レス) id: 0adac37250 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:るる | 作成日時:2020年4月6日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。