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貴『はい、終わり

きつくない?』


ウィンターカップ予選まで残りわずかのその日

私は部室で真ちゃんのテーピングを巻いてた。


指を人一倍大事にする彼が

私にテーピングを頼むのは珍しいことではなく

今では当たり前のようにしている。


確かめるようにひと握りした彼は

悪くないと一言。


素直じゃないなぁ…



高「おーい真ちゃん…と,Aちゃん

……ん?」



呼びに来たのか私達の名前を呼んだ彼は

部室に入ってすぐベンチの上に置いてある物に目を向けた。



高「今日のラッキーアイテムってそれ?」


緑「木彫りの熊…馴染みの骨董品屋で買ったのだよ」


高「同じやつ持ってんじゃん」


貴『こっちの方が大きいんだって』



誠凛に負けてから大きさを重視するようになった彼は

物心着いた頃からラッキーアイテムを持っていて

私もいつから持ち始めたかは覚えていない。


しばらくラッキーアイテムを見つめた後

高尾は,先輩たちがもう揃ってるから

それ持って早く来いとだけ言うと

私たちを置いて先に行ってしまった。



貴『早く行こ』



ヴーヴー



私が立ち上がると音を鳴らした真ちゃんの携帯

メールは黄瀬から


頑張れというメール。


予選のことか…そう思っていると真ちゃんは

迷うことなく返信をした。




貴『え,ちょ…それでいいの?』


緑「返信にいいも悪いもないのだよ

それより早く行くぞ」



ラッキーアイテムを持ち歩き出した真ちゃんに続いて

私も部室を後にした。




もうすぐウィンターカップ予選がはじまる時。








.







その頃海常高校では




笠「出場決まったからって呑気にメールか!

女だろ」


黄「ちげぇーっすよ

……先輩!!頑張れの返信が死ね。ってどう思うっすか!人として!!」


笠「わかんねぇけどそのままだよ!!どうせ!」




緑間からの返信に嘆く黄瀬であった。







______________




anii1202さんコメントありがとうございます!

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るる(プロフ) - 花束を抱えてさん» 温かいコメントとても励みになります!少しずつにはなりますが、これからも更新頑張ります! (2020年6月21日 8時) (レス) id: c0c24767cc (このIDを非表示/違反報告)
花束を抱えて(プロフ) - 秀徳に合わせた原作沿いの作品でとても面白いです!!更新楽しみにしています!!応援していますよ(*´∇`*) (2020年6月20日 22時) (レス) id: 04dac8455e (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - anii1202さん» ありがとうございます!頑張ります!! (2020年5月15日 22時) (レス) id: 0adac37250 (このIDを非表示/違反報告)
anii1202(プロフ) - 更新楽しみに待ってます。 (2020年5月10日 0時) (レス) id: 643105c71c (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - すずなさん» ありがとうございます!これからも頑張りますのでよろしくお願いします! (2020年5月9日 22時) (レス) id: 0adac37250 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:るる | 作成日時:2020年4月6日 14時

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