××イタズラしちゃ、メｯ！！××【及川徹】【二口堅治】【ハイキュー】

イタズラ禁止令11 ページ13

貴女side

in放課後




朝練の後、私は授業中同じことしか考えていなかった




昨日泣いた事が及川さんにはバレていたみたいな事を考えていた







やっぱり及川さんにはバレちゃうか…







昨日、ご飯を食べたあと、やっぱり暴力まで加わってきた


酔っぱらって帰ってきたお父さんがお母さんと喧嘩して家出した



お母さんはお父さん意外に愛人がいるのに私に八つ当たりしてきて



反抗、できなかった。





拒もうとすれば拒めた


警察に言えば助けてもらえた



けど、




なんでだろうね




やっぱり、アレが親だからかな




ちゃんと、愛情が残ってる




だから、何もすることができなかった。








二「おっ、Aみーっけ」

貴「うわっ」

二「うわっってなんだよー」






口を尖らせながらプンプンしてるにろにー


残念ながら私は今ギャグな気分ではないので、自然とブルーになる





二「なんかあった？」





堅治までも私に尋ねる




貴「なんでもないよ」

二「ほんとに？」



何度も突っかかってこないで



貴「本当になんでもないよっ！」
二「じゃあなんでそんなに顔がぐしょぐしょなんだよ」




咄嗟に自分の顔をぺたぺたと触る



すぐ横にあった車のサイドミラーを覗いてみると



顔を真っ赤にして涙を流しながら、顔を歪めた自分が居た




貴「こ、これは〇トラッシュが…」

二「〇トラッシュを見たらそんなに深くて悲しそうな顔しねぇだろ、どうしたんだよ」

貴「っ……」




パ〇ラッシュではやっぱり限界があるみたいだ



でも、これは私の家庭事情


だから、関係ないことに巻き込むのはだめ。




貴「なんでもないよ、ほら！元気でしょ！！」





にかっと笑ってみせるが




二「…」





堅治は無言で私を見て




二「へったくそな作り笑い」



眉毛を下に垂らしながら、そう言いながら、私の頭をそっと撫でる


そんで、少しだけ口角を上げて、少しだけ笑顔を見せて







二「そういうふうに誤魔化すほうが、もっと辛いから、こういう時は、ちゃんと泣けよ」






と、言った

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