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栗花落カナヲー雲居の桜 ページ17

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彼女は自己主張がない

あれがしたいこれがしたい等の欲求がなく、欲をこれでもかというほどに抑えきった性格だ


だからだろうか、たまに私の事が好きなのかとか、そういう事がわからなくなる





「カナヲ、おいで」
「…、うん。」






トテトテとこちらに歩み寄ってくる

最初の頃とはうってかわって、随分と懐いてくれた。私が呼ぶと来てくれるし、甘えてくれる


そこを考えると満足かもしれない






「カナヲ、見て。庭に桜が咲いたんだ」

「…」



「毎年恒例ってやつだね、でもカナヲと見るのは初めてだね」




私はふと飲みかけの酒に目を移す

桜を嗜みながら飲むことが今の私の楽しみだったりする





「私も、飲んでいい?」
「カナヲ、お酒飲めたっけ?」

「飲める。」


「じゃあ、ついであげるね。」




お猪口は一人分しかないので、私は先程まで飲んでいたそれに酒をついでカナヲに渡した


カナヲはじっとそれを見つめたまま、固まる







「どうしたの?あ、もしかして同じのは嫌だった?」

「そんなことない」







彼女はどことなく頬を赤く染め、ニッコリと微笑みながらお酒を飲んだ




手が届きそうで届かない桜が私たちを見守っていた。









_________
__________________






あれから半刻ぐらい経っただろうか

カナヲが嬉しそうに飲みまくるもんだから


私もなんか嬉しくてどんどん酒をついでは語ってを繰り返していた


しかし、








「カナヲさーん、おーい」
「Aはうるさい」


「いきなり暴言?!」








段々カナヲがいつもよりも饒舌になってきたのだ。





「Aはいつも私を困らせる」
「ごもっともです」

「私だって、嫌な時もある」
「うっ、すいません」





たしかに私はいつもカナヲにちょっかいを出しては反応を楽しんでる

思い当たる節しか無さすぎて困る。




カナヲの冷たい視線が私に刺さる






「カナヲ、視線が冷たい!」
「当たり前でしょう?」


「しのぶにそっくり!やだ!」







ニコニコと笑いながら罵倒するしのぶにそっくりだ。


カナヲは私の顔を見つめながら口を開く




「でも、」





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廣岡唯 - しのぶさん愛しているぞ村田さん大好きだ (2023年4月2日 15時) (レス) @page17 id: 4e6dbece94 (このIDを非表示/違反報告)
黒犬(プロフ) - kanaさん» はじめまして!こちらこそお読み下さりありがとうございます!きゅんきゅんしてくれて嬉しいです(*´`)最後の村田にこれからも癒されちゃってください! (2021年9月1日 21時) (レス) id: 43c30b8faa (このIDを非表示/違反報告)
黒犬(プロフ) - ぱーむくーへんさん» お粗末さまです!拙い文章をお読み下さりありがとうございました(*´`) (2021年9月1日 21時) (レス) id: 43c30b8faa (このIDを非表示/違反報告)
kana(プロフ) - 初めまして!^^*完結おめでとうございます!(*´-`*)どのお話もキュンキュンしました(/ω\*)最後の村田さん,イケメンすぎました!(/// ^///) (2021年4月26日 22時) (レス) id: d202a80bf0 (このIDを非表示/違反報告)
ぱーむくーへん - 村田さぁぁぁぁん!!!イケメンが過ぎる。しゅきってなりましたありがとうございますごちそうさまでした (2021年4月17日 15時) (レス) id: 4fbbe91aff (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒犬×96 | 作成日時:2020年3月19日 21時

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