単純に頭が悪い。【ツルネ】

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甲夜side。




「いただきます」




そう手を合わせて、机に並んだ舟盛りに橋を伸ばす。ぱくりと口に含めば、自然と頬が緩む。



「美味しー！」

「だろ！この魚はこの時期が一番上手いんだよ！」


大田黒が笑ってそう言う。彼はあちらの学校の妹尾さんと少しだけ親しくなれたようで、ずっとご機嫌だ。




「二階堂わさびいるー？」


意地悪でそう言ってみると、二階堂はまたもやうざったそうに「いらねーよ」と返してきた。

可愛いヤツめ。



そんなことをしていると、風舞の、、花沢さん？が話しかけてきた。



「あの！辻峰の方々もカレー、どうですか！お魚もらったし！」




手にはカレーがよそられたお皿。



「え！ホント？ありがとう！」



うわー！優しー！とひとりでに喜んでいたら、花沢さんがキラキラと目を輝かせた。



「あの！辻峰って、女子は、、、ええっと、、」


「ああ、甲夜Aだよー。下の名前でお願い！」


「！A先輩！だけなんですか？女子！」



「そだよー？だから風舞女子3人なのいーなー！って。3人とも仲良さそうだし」




そう言うと、花沢さんは少し照れて、可愛らしく笑った。ぐ、ぐわぁぁぁぁ！！





「、、、不破ー、、辻峰にも女子ほしーよね」

「俺はAだけで十分だけど？」


「、、、あは、きも」


「ひでーな！」

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