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ヴー・・・ヴー・・・

Aの携帯電話の着信音。

今日はメールが多いな。

これで宣伝だったら携帯会社を訴えてやる。

そういった地味な怒りで携帯電話を開く。

中原中也?

なんで今、中原さんからメールが届くのか。


そしてナオミと春野さんと、のんびりまったり仕事と言えるか言えないかのペースでしていた仕事の邪魔をするだなんて・・・

電話とメール、着信音変えとけばよかった。

そう、Aは電話と思って携帯電話を手に取ったのだ。

Aは楽しんでいる時に来るメールに腹をたてた。


が、その気持ちもメールの内容を見て吹っ飛んだ。


「春野さん、ナオミ。すぐにここを出ましょう。

荷物を纏めてください、出来るだけ早く。」


ここでの中原さんの言葉には嘘がないだろう。

勝負の約束までしているのだ。

あの優しい中原さんに、私を危険な方向へと向かわせる理由がない。


[首領(ボス)の意思]だとしたらないこともないのだが、この場合は考えにくい。


いつも電話をしてくるところをメールで伝えてくるとは、何かがバレないようにするためのやり取りだと思っていいのだろう。

私がメールの受信履歴から、彼が送信履歴から今回のメールを消せば隠せるのだから。


私達は即座に荷物をまとめ、ポートマフィアからの贈り物から見つからないように駐車場へ走る。


準備の途中の春野さんとナオミの話は、聞かなかったことにしよう。

・・・いや、無理に決まっている。


春野「待って!ナオミちゃん!私の持ってきたぶどう酒の瓶はどこ!?」

ナオミ「昨晩『女子会』って云って、全部開けちゃったじゃないですか!」

春野「全部!?」

ナオミ「そうです、5本全部!」


ナオミは焦って怒鳴り散らすし、春野さんは酔った勢いでやらかしすぎて相当ショックなご様子である。

春野さんは電気髪鏝(ヘアアイロン)を窓から捨てたらしい。

そんなこんなで準備が遅くなったのに痺れを切らしたナオミは、春野さんの手をとって私の目を見つめた。

ナオミ「荷物なんて置いて、早く逃げましょう!

A、組合(ギルド)の異能者が来るのでしょう?」


時間はあと数分しかないだろう。

確かに荷物なんて持っている暇はない。

途中で投げ捨てるよりは置いていくほうがましだ。

「荷物は置いていこう。

私の予想では、組合は目と鼻の先まで来ているだろうね。」

私達は外へ飛び出した。

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なのか - すごく面白かったです!! (2022年4月3日 22時) (レス) @page9 id: 2fef72e0d0 (このIDを非表示/違反報告)
ファーストMe - 一気見しました!面白かったです!更新頑張ってくださいね(*≧∀≦*) (2016年11月7日 22時) (レス) id: 4d48430878 (このIDを非表示/違反報告)
いな - うわぁああああああああああああああああああああんっ!!!遂に更新停止してしまったよっ!楽しみにしてるので更新してください!! (2016年7月27日 14時) (レス) id: 1536a576c8 (このIDを非表示/違反報告)
露紫紺(プロフ) - 87号さん» 返信が遅くなってすみません。閲覧ありがとうございます!これからは時間を作って更新していくつもりです(汗)。本当にすみません・・・コメントありがとうございました!頑張るので、よければこれからもよろしくお願いします! (2016年5月16日 20時) (レス) id: f5d5f47ac1 (このIDを非表示/違反報告)
87号 - 面白かったです!頑張ってください! (2016年4月25日 21時) (レス) id: c9e850eec7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:露紫紺 | 作成日時:2016年3月9日 17時

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