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10話 ページ12

憂太side



退院してから、Aちゃんを見ることは無かった、それらしき人は見たが、近くで見たら全然違かったし、知っていることといえば容姿と名前だけ、これだけで人探しなんてできない

里香「?憂太何考えてるの?」

憂太「!ごめんね」

最近はずっと里香ちゃんと遊んでいる、確かに楽しいけど、里香ちゃんが居るのに隣にAちゃんが居たらなんて考えてしまう、これが俗に言う女たらし?

いや、でもそんなことは無いと思いたい

憂太「…ねぇ、里香ちゃん」

里香「どうしたの?」

少しの希望をかけて里香ちゃんに聞いてみた

憂太「Aちゃんって知ってる?」

里香「Aちゃん?Aなら知ってるよ!保育園が一緒だったの!」

憂太「!そうだったの?」

まさか、里香ちゃんとAちゃんが保育園が一緒だとは思わなかった

里香「あの子ずっと端っこで本読んでてね、声も小さくて、何考えてるか分からない子だったよ」

憂太「そうだったんだ…」

Aちゃんの知らないことが聞けて嬉しかった

里香「前ね、あの子見たの…でもね…」

憂太「見たの!?」

里香「Aちゃん…目の前で車に轢かれちゃった…」

憂太「え?」

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作者名:えび | 作成日時:2021年12月28日 16時

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