先輩妹なんて言わないで！【JM】

結婚式 ページ32

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あれから五年の時が経ち











「わーーー、綺麗ー最高！」



青い空、青い海、白い砂の済州島にやって来ました。



「A、そんな格好で走るなよ」

「だって、海見たら走りたくなるじゃん」

「こけても知らないぞ」

「今日は、海に投げないでね」

「投げるかバカ。ほら、手！」




黒のスーツを身に纏っためちゃくちゃかっこいいジミン先輩が私に手を差し出す。その手を掴んで微笑むと思いっきり強い力で引き寄せられて、私の体はジミン先輩の匂いに包まれた。

ぎゅっと抱きしめられて、おでこにチュッとキスをされて、先輩を見上げれば、



「早く行くぞ、みんな待ってる」



手を繋いで二人白い砂浜の上を歩いていく。










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「うわぁー、ハナ先輩綺麗。あっ、もちろんジンさんも素敵ですよ」

「なんだよ、その取ってつけたような台詞は」





白いウエディングドレスを纏ったハナ先輩と白のタキシード姿のジンさんを囲むいつメンの私達。


あの日の約束じゃないけど、
ジンさんとハナ先輩は、済州島の小さな教会で結婚式を挙げた。

ジンさんは、お父さんの会社で働いていてハナ先輩は、大学を卒業して今は弁護士になる為に司法試験目指して勉強中らしい。



「ヤー、お前たちヒョンより肉か。」



新郎の目の前に置いてあるお肉をパクパク食べてるのは、ジョングク先輩とテヒョン先輩だ。相変わらず二人とも綺麗なお顔。



「ヒョンのお肉の方が美味い」




ほらってフォークにお肉を刺してジンさんに食べさせてあげてるテヒョン先輩は、今や有名な雑誌のトップモデルだ。
ノア先輩は、今年大学を卒業して春から大手出版社で勤め始めた。




「あっ、そういえばこの間、Aちゃんの元彼に会ったんだ」



テヒョン先輩が、私ではなくジミン先輩を見ながら意味深に笑う。



「えーすごい。大人気ですよねあのバンド」



ユンギは、あの後すぐにバンドでメジャーデビューして、ボーカルのルックスとユンギの作る曲でヒット曲を連発し、今やドームでライブをする程の大人気バンドだ。




「ねぇ、いい歌作るよね。俺も大好き」

「で？何が言いたいんだよ」



ジミン先輩が、私達の会話に割り込んでくる


「Aちゃんとジミナは上手くいってるよーって言っておいたよ。ふーんって言われたけど」

「ふっ、ユンギらしい」

「そんな話今しなくてもいいだろ」



ジミン先輩は、テヒョン先輩の肩をバシッと叩いて苛つきをぶつけた。

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