氷と炎の呪術章

4℃ ページ7

今私たちは杉沢第三高校に向かって走っている

運動できる方でよかったー！！！

何この2人めっちゃ足速いんだけど！！


｢お札ってそんな簡単にとれんの？｣

こいつっ！
息のひとつも切らさずに普通に喋りながら走ってやがるぅ！

我が幼なじみながら腹立つわぁ……

｢いや、呪力のない人間にはまず無理だ！

普通はな！！

今回は中のものが強すぎる！

封印も年代物、紙切れ同然だ！｣


学校に近づくと、ぞあっとしたプレッシャーを感じた。


｢オマエらはここにいろ

部室はどこだ？｣


｢!!

まてよ！

俺も行く！

やばいんだろ！？

二月やそこらの付き合いだけど、友達なんだ！｣


｢そ、そうだよ！

私だって！！

ほっとけないよ！｣


流夏の、助ける人と助けない人の差はなんだろうか


他人に興味がなさそうで、でもこうやって焦ったり



｢いや、ここにいろ。


オマエも、見えるだけで払ったことはないんだろ｣



｢それでも！なにかの役にはたてるでしょ？

道案内でもなんでも！

だから行かせて！｣

それとも、助けたいのではなく、気になる人にいい所を見せたいのだろうか……？



｢……どうなっても知らねぇぞ｣


流夏は飛び上がりそうなほど喜んだ


｢おっ、俺も！｣


｢ダメだ。

呪力を全く持っていないお前は邪魔になる。


ここにいろ｣


｢行くぞ！えっと、｣


｢あ、流夏です。

焔村 流夏｣


｢……行くぞ、流夏｣


｢！、うん！｣

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