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だから今日の内にしねぇとな
シンタローは言った
A「うん!」
快く返事をした。
ただ、シンタローといる時だけが
本当に幸せで。
その幸せは長く続かなかったけど___
シンタロー「ん?『鬨の碧
貴方は私を助けてくれる
信じれば必ず思いは届く
なんだこれ」
...私の顔色が変わった。
A「やめて!私の黒歴史を発掘しないで」
シンタローは異常に張り切ってた
私のクローゼットが容赦なく覗かれる
上半身まるまるクローゼットの中だ
__し、閉めようか、
そこまではしないけど
シンタロー「あった!
...『朱鷺=時間=人生=暗闇』
何があった...」
A「色々あったの!これでも苦労してるんだから」
私が少し俯くと、シンタローはごめんな
と慰めてくれた。
シンタロー「可愛くて、ついイタズラしたくなんだよ」
A「へっ?」
自分でも分かるくらいに顔が赤くなっている
胸が温かい
A「そ、そう。」
咄嗟に横を向き、絵本を見た。
A「...」
可愛いなんて、初めて言われたかも
なんとなく、嬉しい。けど_
シンタロー「休憩しよう、休憩」
休憩か
シンタローが腕を伸ばす時を見計らって
A「うん、ちょっと席外すね」
と言った。
シンタロー「おう」
ガチャン
部屋から出た後「ぷはー」と息を吐いた。
そして、ドアの前に座り込む
後ろでゴトゴトとダンボールが
音を立てる。
寝る気か、シンタロー
A「シンタローなんか私の気持ち、全然知らないんだ。全然、ぜーんぶ分からないんだ」
ため息を一つつく。
そこへマリーちゃんが来た
私達が休憩する前からずっと
両手でおぼんを持っていて、氷を入れたオレンジジュースが並々と注がれていた
コップは透明。3つ
だから__揺れてるのも分かる
気持ちはありがたいよ、だけど
マリーの足はフラフラだ
待て、それじゃ
マリー「あれ?Aちゃ...はわっ」
A「ひゃ!?」
シンタロー「大丈夫か!? あー」
私は見事にオレンジジュースまみれ
マリーがごめんなさいと謝っている
A「だから待てと...」
マリー「ごめんなさいっ」
シンタロー「良いよ、俺が拭いてやる__いや風呂だな」
マリー「はわわわッAっ」
とりあえず風呂に入り、服はマリーが
持ってきた
マリー「えと、これ!私のデザイン!」
A「あっありがと」
episode5.黒歴史
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作者名:*藍夢ナズ* | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Nazuna920/
作成日時:2016年12月14日 23時