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エネ「ご主人がお風呂に入れてやれば良いんじゃないですかー?」
エネちゃんが口を挟んだかと思うと
シンタローはみるみる内に顔を赤くし、
ば、バカ野郎!と言った
シンタロー「俺は...純粋なんだよ」
A「何処がだよ」
エネ「何処がですか」
息が合った
純粋な紳士なら部屋の中にポスターもコーラもポテトチップスのコンソメ味もないよ
あと私はポテトチップスしょうゆ味が好きなんだ
シンタロー「分かった分かった、風呂には入らなくていいから。
寝る場所を作ろう、な、エネ」
ね、寝る場所...
それは必要だけど
て、マリーちゃんと作らないとシンタロー、失敗しそうだな
エネ「そうですね!
手芸が得意ならですがー」
エネちゃん、棒読み
するとシンタローは立ち上がって、部屋から出ていった。
A「シンタロー?」
シンタローが居なくなったら今いる場所がとんでもない異世界に見えてきた。
あと、二日。
二日間、生き残らなければ!
ごくりと固唾を呑み込むと、エネちゃんが言った。
エネ「ああ見えてご主人、手芸の勉強してたんです」
え?
あの不器用なシンタローが
A「へぇ...」
シンタローが針と糸を通している姿を思い浮かべ、ちょっぴり笑った
シンタロー「ただいまー」
A「わっ!」
episode.18 純粋な赤ジャージ
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作者名:*藍夢ナズ* | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Nazuna920/
作成日時:2016年12月14日 23時