.*･ﾟ 私は花吐き病 II .ﾟ･*.

私は花吐き病 74 ページ33

(栞)side





＿＿＿＿＿＿ドガァアン！！！！


「(栞)ー！！！！！！！！」

「無事ですか(栞)！！！！」


『…左馬刻、銃兎……』


さっきの電話で花を吐いてしまったのが
左馬刻にバレたせいで すぐに電話を切られたかと思えば 事務所のドアを壊され突入してきた始末。


「ちょっと何簡単にドアぶっ壊してくれてるんですか」

「も〜修理大変じゃん!!!」

「そうだぞ、二人とも落ち着け」

『…理鶯、その手に持ってるの何……？』

「嗚呼、(栞)が元気になるようにと 先程取ってきた
鹿の……」

「………………(栞)、小生は吐きそうです……」



マットリで1番の常識人 理鶯が2人をなだめてくれたかと思えば鹿をそのまま持ってくるし
幻太郎は吐きそうとか言いながら顔をしかめ
帝統は 「美味そうですね！」とかいって目を光らせてる


まさにカオス


「左馬刻くん達、(栞)の身体に触りますから
少し静かに……」

「めっちゃカオスじゃん！(栞)っちだいじょぶ〜？？」

「……(栞)も大変だな(ﾎﾞｿﾘ)」



＿＿＿＿＿＿ﾋﾟｸｯ



あとから入ってきた麻天狼の3人に
ぽっせの3人が反応しないわけがなかった

「はぁ〜〜？？何許可もなく勝手にジジイが
入ってきてんの〜〜？？？？？」

「また君は目上の人間に対してそんな言葉遣いを……」



「何しに来たんですか。早く帰ってください」

「夢野先生ちょ〜辛辣〜〜！！！！」



「ボソボソ声がちいせえんだよ！
シャキッとしろこのリーマン！！」

「ひいいいいいいすみませんすみません！！！」


いつもの煽りや喧嘩が始まって
事務所がとても騒がしい。
ここにバスブロの3人が来たらもっとうるさくなっただろうな……

とはいえ今は夜中。
流石にうるさすぎて近所迷惑もいいところだけど……



『…ふふ、』

騒がしいけど、すごく楽しい。

「……(栞)が笑ってる」

『？うん、すごく楽しくて……』

「…花、吐いてねえじゃん」

『…あ』


今まで いろんな感情を持つ度に花を吐いてきたけど
さっきのかすみ草以来、吐き気が全くない。

『かすみ草の、花言葉って……』

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