どうも、戦勝品です【2j3j】

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不破様はキラキラとした目で言ってきた



不「だってさ！もちさんのこと刀也さんって
　 呼んでるんしょ？もちさんが俺に自慢してきてさ！
　 ずるくない？俺も不破様以外で呼ばれたい！」




『え、えっと…………』







いや……もう……


幹部の一人を下の名前で呼んでる時点で
ヤバいのに、更に増えるとか………



メイドの方々から目線だけで殺されそう






不「なぁなぁお願い、俺のこと別の言い方で呼んで？」



『………せ、せめて苗字のほうで』



不「"湊"じゃダメ？」



『さ、流石にそれは………』



不「んぇ〜…………ん？」






不破様は口を尖らせていると
誰かから連絡が来たのか、
耳に付けているインカムに手を当てた






不「………うん、うん、オッケ！分っかりました！」





連絡が済んだとか思えば、
不破様は私に言った








不「社長がさ、Aちゃん用のインカム作ったって！」




『私用の？』




不「そうそう！この前もちさんから貸された
　 インカムはその時だけ使ったっしょ？
　 同じ幹部になったら皆んな自分用のインカム持つんよ」




『そうなんですね……』







確かに刀也さんが私を勧誘した時も
インカムで連絡してたな



それに加賀美様には、
あの手榴弾の仕組みも教えて貰いたいとこだった





不「んじゃあ、はい！」




『………はい？』





不破様は笑顔で私に手のひらを差し出してきた











ん？手？



え、どゆこと？



お手ってことか？



私は犬ってこと？



え？









あ、この人もお顔が整っていらっしゃる……













意図がわからなくて不破様の手と顔を交互に見ていると
それを見ていた不破様はニパっと笑って、
私の手を軽く握った






『え、あ、手ぇ………』



不「………もしかして、手繋いだことないん？」



『な、無いですよ……こんな………』









こんなのスラム生まれA国育ちの
私が経験している訳がないでしょうが！！



あ、私がスラム生まれってことは
知られてなかった……
　





不「………んじゃあ、俺が初めてってことでいい？』




『まぁ、そういうことになりますね……』





不「にゃはは、やったぁ」




『？』





やったぁ？

私はそんなに誰とでも
手を繋ぐ人間だと思われてたのか？






不「じゃあ、行こっか！！」



『は、はい………』




うだうだと考える私の手を引いて
不破様は加賀美様の元へと向かった

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