君だけを想ってる OS (ページ3)

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家に帰るとお姉ちゃんが何やら鏡と真剣に向き合っていた

最近オシャレをするようになったお姉ちゃんは
この日も綺麗な髪飾りを買ってきたらしい

「翔、これどうかな？」

「うん、似合ってる」

ザリガニやおたまじゃくしを追いかけている僕たちとは違って、少しずつ大人になっていくお姉ちゃん

お姉ちゃんが小学校を卒業した後、
２年してから智くんも卒業した

小学生は僕１人だけになって寂しかったけど、それも次第に慣れていった

ある日、僕は隣のクラスの女子に呼び出された

「あのっ、これ読んでください」

差し出された手紙をじっと見つめる

「これ…僕に？」

「うん」

手紙を受け取りそっと封を開ける

“ずっと好きでした。

良かったら付き合って下さい”

え…

これって、

ラブレター？

自分宛てのラブレターなんて生まれて初めてで

自然と顔が綻ぶ

｢うれしい、ありがとう｣