【文スト】浮気現場

浮気 ページ5

『賢治くん、お腹空いてる？』


探偵社を離れ、依頼主の所まで自分の足で向かう。


「はい！もうペコペコです！」


じゃあとりあえず


『後ろの尾行コテンパンにやっつけておいで』


「はい！行ってきます！
わあ！人がたくさん！」


みるみるうちに出来る人間の塔。


指名する辺りから可笑しいとは思っていたが面倒臭い事になりそうだな…。



電話帳を開き国木田の文字を探す。



『国木田〜、国木田〜、あ、いたいた』


プルプルプルと鳴る電話。


『あ〜あ〜、そちら国木田？』


「なんだ小娘」


『予想通り襲撃。賢治くんがしてくれてるけど勢は増える一方、応援頼む』


本当か！？今すぐ行く！ と勢い良く言い電話を切った国木田さん。

私の電話切るなんて有り得ぬ、あの動画マフィアに送ってやろうかコラ。



さて、



『私も参加しますかね』



『異能力、黒木陰(くろこかげ)』



この異能力は名の通り"影"でしか使えない異能力なのでかなり不便だ。


細かく言うと 影の中で透明化 敵の影を操る 影同士で動きを止める など。戦闘員向きではないのは言わなくとも分かるだろう。


でも今日は裏路地。影しかない


『私のパーティータイムにご参加ありがとう、そしてサヨナラ』


＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿



一通り終わったが私は殺してないぞ、この社は殺さないのが暗黙の了解だからな。



精々骨折辺りだろう。



『賢治くん、絆創膏』



絆創膏を渡し終え、血が出ている頬を指で突くと「ありがとうございます！怪我しても絆創膏くれるのは都会も一緒なんですね！」と言われた。



うん。。みんな優しいよ。。



敵の数は最低でも300、最高で500人と行ったところか。



国木田のヤローは倒し終わった後に来ました。



私ツッコんじゃったよわざとかよって。



そこら辺のチンピラでは無さそうだし、本当に襲撃する為に集められたのだろう。



だとするとやっぱり敦くん狙い…？



いや、指名されていない。



賢治くんか？



それとも




…私か？



辞めておこう。負の連鎖に立ち入りそうだ。



国木田さんと一緒に登場したのは 太宰さん 敦くん 谷崎さん だった。


本気で倒しに来たんだろうな、目の前にいるだけで恐ろしいメンツだ。


『敦くん、夜道は気をつけてね。
これポートマフィア関係してると思うから』


「はい！」と大きな声でお返事した敦くん



…うん、可愛い。

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