【文スト】浮気現場

浮気 ページ23

『デジャブかよ…』


いやいや可笑しい。


私交差点渡ってた。なのに今不思議な世界。


敦くんと谷崎さんがいる。ええっ？


電車でもあったよねこんな事。



「Aさん、なんかよく会いますね…僕達」



『休みなんだからゆっくり買い物したかったんだけどねェ。面倒事に付き合わされた』



＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿





「最初は誰にする？叔父様？それとも虎くん？それとも無力そうな女の子？それともそこのお兄様？
誰がアンと遊んでくれるの？」




『はーい、鬼ごっこなら大の得意よ』




「Aさん無茶ですよ！」




私の気が変わっちゃうからそんな事言わないで欲しいなあ。




『谷崎さん、異能力使ってて。
それと敦。アンタの見せ所になんだから絶対に逃げないで。
もし私が捕まったら2人同時に挑んで』


「……はい」



「お姉さんが遊んでくれるのね！
準備は宜しくて？」



随分と自信がある様な言い方だなあ。



「Ready〜Go!」



目の前からあの女の子の異能力アンが消え、突如後ろに。



『あぶっな』



間一髪で避け、影がある玩具の後ろへ。



『異能力黒木陰(くろこかげ)』



「あらあら、お姉さんもう異能力を使うの？
思ったより平凡なのね、お姉さんって」



『思ったより平凡で御免ね、そしてアンさん貴方はもう動けないはず』



アンの影を動けなくした為、もう動けないだろう。


予想通りなら。



「そんなの卑怯よ…！」



『此処の異能力の方が卑怯だと思うけど


…御免ね私子供にも容赦無いの』



「Aさん鍵っ！」



そう言われ敦から鍵を投げつけられる。



『ありがとう…！』



あの女の子から妨害されぬ様に走って走ってただただ走って扉へ向かう。




『ナニコレ…』



鍵が…通らない…！？



「お姉さん、ゲームオーバー。
影とアンは相性最悪だったみたい。もう解除されてる」



『そんな馬鹿な…』



『敦くん…これ無理ゲーだわ』

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