【文スト】浮気現場

浮気 ページ22

「A、階段で降りてギルドの方をお見送りしてこい、賢治が行ったが彼奴だけじゃ不安だ。急げ」


って言われて階段全力疾走。いや…キツイ。



『あのメガネ…！巫山戯ないでよ…ハア、キッツ』



エレベーターが10〜15秒ぐらいで降りるのに対し私は階段だ。急げ じゃない…！



『最後…！』







「この帽子どうかしら？」



「＿＿＿『んん、聞こえない』」



階段の影で隠れているが全く声が聞こえず唯一聞こえたと思えば女の子の声。



『女の子帽子してたっけ…』



カタンと扉の閉まる音がする。

今だ、賢治くんの元へ向かおう。



『賢治く…あれ、賢治くん！？』



『帽子だけ…可笑しい』


＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿



『国木田さん、賢治くんが』



と手に持っている帽子を見せる。




「挑発かと思っていたが本当の様だな」



『社長…』




最近社長めちゃめちゃ登場してませんか？




「外出する時は必ず2人以上、中島とAは3人以上で行動。分かったな」



『はい…』



嗚呼、それと


と社長は言葉を続けた



「今日の太宰中島Aの指名はギルドの方がしていたのが分かった。向かわなくて良い」



「何故そんな事を…」



『欲しいものは自ら…ねえ、』




面倒事にだけは巻き込まないでほしい。



今の状況がかなり気に入ってる私からするともう何も起こさないでほしい。



何も。

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