夢主1)東郷さ～ん？あっそびーましょー？(夢主2)と言いつつ本編東郷だけの話じゃなかろうが[おそ松さん] (ページ30)

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28話？)「東郷さ～ん？」ページ30

薄暗くなり始めた街角に、その男はいた。
周りには人っ子一人おらず、静かなものだ。
と言っても昔事件があった場所なので誰も近づく者などいないのだが。
茶色い一昔前のスーツが良く似合う。
そんな男に赤いパーカーを着た青年が話しかけた。

？？)十数年ぶりですね、東郷さん

東郷と呼ばれた男は大袈裟に振り向くと、直ぐに笑顔になった。

東郷)久しぶりだねぇ、おそ松くん

笑顔と言うよりかは少々違う笑顔を見せる。
懐かしい物を見るような目だ。

東郷)奇遇だねぇ、こんなところで会うなんてさぁ？

おそ松)こっちは二度と会いたくなかったけどな…！

東郷)舐めたマネしてると、弟達がどうなっても知らねーぞ？

笑顔のまま東郷がおもむろにおそ松の肩に手をかけようとするが、おそ松はその手を払う。

東郷)？！

おそ松)触るな、反吐が出る

おそ松は絶対にしないような顔でそう言った。

おそ松？)あぁ、おそ松の弟達だったか？

パーカーのポケットから拳銃を取り出して東郷に向けた。

黒松)残念だったな、俺はその弟だ

東郷)ッ…！

黒松)おっと、逃げるなんて真似よした方がいいぞ、妹が怒り狂ってるからな

刹那、東郷の視界が一回転し、大きな衝撃と共に地面に叩きつけられた。

東郷)グッ……！

菊)お久しぶりです東郷さん

東郷の頭上から声が降ってくる。
その声色はどう考えても怒りが篭っている。

菊)私ね、あなたのこと大ッ嫌いなんですよだからね？死んでくれません？

ふらつきながら立つと、今度は後ろから掛け声と共に鈍い強打が二つ。

十四松)イヨイショーー！！

チョロ松)あんまり、触りたくないんだけどね

十四松の手には金属バット、チョロ松は凄まじい蹴りを入れていた。
その二つに耐えきれず、思わず東郷の体が数メートル吹き飛んだ。

一松)倒れていいなんて俺達一言も言ってないんだけど

カラ松)本当にいいんだよな？ぶっ飛ばしても

黒松)あぁ、手加減は無しでいい全力でやってくれて構わないぞ

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～その頃松野家～

おそ松)あいつら今日おせーな～

トド松)そうだねー(…怪我してないかなぁ…特に姉さん。キレると兄弟の事以外目に入らなくなるし…あ、カラ松兄さんもそうか。……そう言えば黒松兄さんってブチギレしたところ見たことないかも……まぁ、大丈夫…だよね？)