検索窓
今日:7 hit、昨日:0 hit、合計:17,761 hit

20話)長女の、奔狼 ページ22

菊)…ッ!…はぁ…はぁ…!

トド松との通話から数十分がたった。
菊は思いつく限りの所を走り回っているが、未だ見つかっていない。
トド松からの連絡も来ていない。

菊)どこにいるの、おそ松兄さん…!!

脳裏に浮かぶ最悪な展開。
そんな事はあって欲しくないと必死に頭を振り、また走り出す。

カラ松)…菊!

菊)か、カラ松兄さん…!

反対側から走って来たカラ松。
カラ松も相当走っているのか息切れが激しい。

カラ松)兄貴は…そっちに居なかったみたいだな

菊)一体どこに…

カラ松)…なぁmysister、兄さんは誰に会いに行ったんだ?

菊)…へ?

カラ松)知り合いに会いに行ったのかも知れないんだろ?その知り合いって…

菊)……教えて…くれなかった

カラ松)…何か言ってなかったのか?

菊)…私が、多分知ってる人だって。久しぶりに話したって言ってた。でも聞く前に十四松が帰って来たから、結局聞けなかった…

カラ松)…兄さんも菊も知ってるなら、俺も知ってそうな人かも知れないぞ

菊)…でも私とおそ松兄さんとカラ松兄さんが知ってる人なんて数えるぐらいしか…それに毎日ほとんどあってるじゃん…

カラ松)…あ

菊)…カラ松兄さん?

カラ松)いや、でもアイツは…

菊)カラ松兄さん?

カラ松)…一人だけ、久しぶりで俺達の知り合いが居る

菊)…ねぇ、その人ってもしかして…東郷?

カラ松)あぁ、だけどアイツは今牢屋の中の筈…

菊)…取り敢えず早くおそ松兄さんを見つけよう?私、もう一回あっち探してくる!

カラ松)あ、あぁ

カラ松をその場に残して来た道を走り戻る。

東郷、善良な青年の皮を被った殺人鬼。
私達を恐怖のドン底に叩き落とした張本人。
あの時、一番の被害者がおそ松兄さんだった。
偶然見てしまったがために仕事(犯罪)を手伝わされ、私達が見つけた時にはボロボロの姿で見つかった。

菊)…(考えたくない、でも…)

自然と足はあの場所に向かっていた。
未だ空き地で、土管が転がる場所。
あの頃と何ら変わってない。

菊)…

意を決して足を踏み入れようとした時、すぐ近くから銃声が街に木霊した。

21話)××との、再会→←19話)長女、散歩



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 8.9/10 (31 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
20人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

レメリー - だるまさんがころんだの歌詞入ってませんか? (2016年9月4日 23時) (レス) id: 2dcaedb540 (このIDを非表示/違反報告)
三色団子(わらび餅風)(プロフ) - 一松さん» 初コメありがとうございます!ホントですか?!ありがとうございます! (2016年4月4日 1時) (レス) id: 695e3d165e (このIDを非表示/違反報告)
一松 - いいねぇ~(^Δ^) (2016年4月3日 23時) (レス) id: d1c6f87112 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:三色団子(わらび餅風) | 作者ホームページ:   
作成日時:2016年2月23日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。