10話?)八つ子、無料温泉旅行に行く?(迷子のトド松) ページ11
トド松)ど、どうしよう…
誰も居ない道端で、トド松は携帯片手に路頭に迷っていた。
トド松)黒松兄さん来てくれるっぽいけど…場所分かるのかな…?
地図はおそ松に渡している為、黒松も迷う可能性がある。
トド松)…黒松兄さん…
[黒松)大丈夫だ、すぐ行く]
トド松)…うぅ…
不安は尽きない。
既に辺りは暗く、孤独感はさらに増していく。
と言うのも、トド松が一人だけ迷子になったのはある偶然がかさなったからなのだが。
カラ松と一緒にいたトド松は、十四松の所に行こうとしたのだが、十四松がその場から移動してることに気が付いてなかったトド松はすれ違い、十四松を探す内に迷子になってしまったのだ。
[黒松)…!いた、トド松!
トド松)…!黒松兄さん!!
耳に当てていた携帯と反対側の道から同じ声が聞こえてくる。
黒いパーカーに動きやすそうなジーパン。
間違いなく黒松だ。
息を切らしながら近付いて来る黒松に、トド松は飛び付く。
黒松)…ごめん、来るの遅くなったな
トド松)おぞぐないよぉ〜!黒松兄ざ〜ん!!
泣きじゃくるトド松をなだめつつ、電話を切る。
…日は完全に暮れてしまい、辺りは真っ暗。
街灯があるといえど、今にも消えてしまいそうな灯り方だ。
黒松)…取り敢えず旅館に戻ろうか、トド松。
トド松)うん…
心底心配そうな顔をするトド松の手を引き、来た道を戻って行く黒松。
トド松)…道、覚えてるの?
黒松)…誰かが迷子になったら助けに行かないと行けないだろ?
トド松)うん、
黒松)だから覚えてた
だからと言って地理を頭の中に叩き込むという芸当は凄いものだと思うが。
黒松)…ほら、着いたぞ
トド松)…ホントだ…
ほんの約10分程度で旅館へと戻って来た。
旅館の前には菊とカラ松が立っており、二人の姿を見ると、一目散に走ってきた。
菊)よ、良かったー、トド松無事だったんだ
カラ松)すまないトド松!てっきり兄貴か十四松の所に行ったんだと思ってて…兄貴失格だな…
トド松)…カラ松兄さんのせいじゃないよ
黒松)…おそ松兄さんたちは?
菊)中にいるはずだよ、チョロ松兄さん、滅茶苦茶心配してたし。トド松の二の前にならないようにって、旅館で待ってようって
てっきり探しに行ったのだと思っていたが、おそ松もおそ松で前(その時はチョロ松が置いて行かれて探しに行ったはいいが、今度は十四松が迷子になった時)の事を思っての判断なのだろう。
11話?)八つ子、無料温泉旅行に行く?(反省会?にはならない)→←9話?)八つ子、無料温泉旅行に行く?(時間を戻して待機組と温泉組)
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レメリー - だるまさんがころんだの歌詞入ってませんか? (2016年9月4日 23時) (レス) id: 2dcaedb540 (このIDを非表示/違反報告)
三色団子(わらび餅風)(プロフ) - 一松さん» 初コメありがとうございます!ホントですか?!ありがとうございます! (2016年4月4日 1時) (レス) id: 695e3d165e (このIDを非表示/違反報告)
一松 - いいねぇ~(^Δ^) (2016年4月3日 23時) (レス) id: d1c6f87112 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:三色団子(わらび餅風) | 作者ホームページ:
作成日時:2016年2月23日 0時