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「ママも可哀想‥‥
まさか自分の子供が自分のオタクとかマジキモいもん
あぁ、ママかわいそう。私が一生守ろぉ‥‥‥」
「絶対お前の方がキモいよ」
こればかりはお兄に全面同意。あー、オタク同士のバチバチ観戦は疲れるなー。関わってるだけで疲れる。なにか思案気に左に視線を動かすお兄と一人で盛り上がっているルビーを放ってソファによりかかる。眠い。超眠い。目がしぱしぱする
「！ おむつ交換したいから向こう言って」
「はいはい」
あ、お兄はダメで私は良いんだ。まぁ、当然か。でもそんなんで良いの？ 私たち三つ子じゃん
「おんぎゃーおんぎゃー」
「―――はーーーーーーーなんで私がこんな事‥‥」
あれ？ みやこさんなんかヤバい空気纏ってない？ 鬱？
「一応私社長夫人じゃないの‥‥？
美少年と仕事できると思ってアイツと結婚したのに！！
与えられた仕事は１６歳アイドルの子供の世話！？
そんで父親不明の片親とか闇すぎんだろーーーーー！！
そもそも私はベビーシッターしに嫁に来たんじゃねええぇぇ！！」
「‥‥‥」
ヤバい。一気に目が覚めたわ
やばい。私たち虐待の危機？
「はあ？ ママに尽くせるのは幸福以外の何物でもないでしょ
頭おかしいんじゃない？」
「いや意外と彼女の言ってることに正当性が見受けられる」
「いや、結婚の真相を抜きにしても正当性しか見当たらないでしょ。私だったらそっこーやめてるし、逃げてる。みやこさん凄い」
「あ、パール起きた」
「だよな」
「起きるのしかないじゃん、この空気」
こんなに騒がれたらいやでも起きるっつーの
「あー‥‥ていうか、これって不祥事の隠ぺいよね
そうだ‥‥文●とかにこのネタ売ったらお金持ち‥‥‥？」
「うわっやばっ！ どうする殺す！？」
「無理だ‥‥体格差がありすぎる」
「噓でしょ！？」
「こっちは冗談で言ってるけどもしかしてそっちは本気？」
「お兄、サイコパス‥‥？」
ヤバい。ヤバいわー。呑気に喋ってるけど本格的にヤバい
バレたらアイと私たちの
「あっ！！
どうすんの！ あいつ母子手帳めっちゃ撮り始めたけど」
「――‥‥ちょっと私、それとなく近づいて止めてくるから！ 二人でなんかいい方法考えて！」
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作者名：潮見 不可 | 作成日時：2023年4月30日 15時
