negai (ページ20)

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二「えっ・・・」

『でも、そんなに簡単にハワイでコンサートなんてできなくて、なかなか企画が通りませんでした。その頃私は会社を手伝うようになっていて、父と母がまた大変なプロジェクトを行っているのは知っていました。毎日スタッフもみんな徹夜で、父と母もひどいときは２日くらい寝ないで企画を練ってました。９月１５日・・・』

櫻「９月１５日って、俺らの結成日？それがどうしたの？」

『９月１５日・・・』

このことを誰かに話すのなんて初めてで涙が止まらなくなった

はなさなきゃ、嵐さんにはお父さんとお母さんの思いを知っててほしくて・・・

でも涙は止まらなくて・・・

相「Aもういいよ？我慢しなくていいから話したくないなら、話さなくていいんだよ？」

『雅紀、でも知っててほしいお父さんとお母さんの思いを』

相「大丈夫、大丈夫だから。ねっ？実は俺お前の願い知ってるんだよ。」

『えっ、何で』

相「ジャニーさんが教えてくれたんだ。Aが何をしてるのか。だけど俺はAから直接聞きたくてずっと黙ってたんだ。だけどさ、お前は頑張りすぎなんだよ。それでもお前がどうしても話したいなら、俺が代わりに話してもいいか？」

『雅紀が？』

相「そう。俺が。お前のことはずっと見てきた。お前が俺と会うよりも前から。だからさ、俺の口から話させてよ、すすむさんとあかりさんの思いとお前の思いをさ」

『ありがと。雅紀。ごめんね。』

相「謝んな、俺が話したいだけだからさ、もうお前は頑張った。だから今日はもう帰って気持ち整理して、明日また会おうぜ？なっ？」

『わかった。ありがとう。そして、よろしく雅紀』

相「わかった」

『また明日』

雅紀が知ってたことに驚いた

でも今のこんなに取り乱してる私より冷静な雅紀の方が嵐さんにも冷静に話せる気がする

今日は雅紀に甘えさせてもらって気持ち切り替えて願いに向けて明日から気持ち切り替えて行こう

『みなさん、お見苦しいところお見せしてしまいすみません。今日は帰らせていただきますね。また明日から、どうかよろしくお願いします』

明日から嵐さんと私の願いに向けて進めるように願ってお店を後にした