【呪術廻戦】皆が尊すぎて死にそうです３

89.個性豊かな三つ子ちゃん ページ9

「まあまあ、落ち着いて。Aちゃん病み上がりなんだから」


『……病み上がり？』


「……あ」


『よし。自称神様、向こうで三つ子ちゃん達とお菓子を食べながら話をしようか』


「お菓子は食べるのね」




自分からボロを出した自称神様。

ホントにこの人神なの？



「あっ、おねーちゃん！」

「え、どこ〜？」

「しーちゃん、お菓子準備！」

「了解でーす」




バタバタという足音が奥の部屋から聞こえる。

その後、ガシャンと何かが割れる音と悲鳴が響いた。

思わず自称神様と顔を見合せ苦笑いしてしまう。



『相変わらずですねぇ』


「まあね。あの子達も君に会えるのを楽しみにしていたんだよ」


『……それは嬉しいんだけど、私死なないと此処に来れないからなぁ』




自称神様と騒がしい部屋に入ると、そこにはもう既にお菓子を食べている三つ子ちゃん達。


最初に会ったときよりめっちゃ成長してる。

身長は小学２、３年生くらいかな。

それ以上成長しないでくれ、私が抜かされる…！


私を見た瞬間三つ子ちゃん達の目が輝いた。



「おねーちゃん！」

「わあ〜、変わってない〜」

「おねーちゃん、今回は何で死んだの？」

『んっ、可愛い…！』



三つ子ちゃん達も少しずつそれぞれ個性が出始めたらしい。


マイちゃんは相変わらず私にすぐくっつくし、ミイちゃんはどこかふわふわしてる。

メイちゃんは屈託のない純粋な笑顔でズバっと言いたいことを言ってくる。

……メイちゃん恐ろしいな。




「Aお嬢様！お久しぶりです」

『あ、しーちゃん。久しぶり』



こちらの可愛らしいメイド服を着た女性はこの三つ子ちゃん達のお世話係のしーちゃん。

本名は滅茶苦茶長いので皆しーちゃんと呼んでいるのです。

そして何故か私はお嬢呼び。

……なんでだ。


ソファーに座るとゆっくりと体が沈んでいく。

このソファー最高。



『さて、それでは話して頂きましょうか。自称神様』


「…えぇ、話さなきゃ駄目？」


『駄目です』


「……しょうがないなあ」



しーちゃんから貰ったケーキをパクっと一口食べ、自称神様の話に耳を傾ける。



「Aちゃん此処に来る前にさ、大量の呪力を一気に取り込んだでしょ。そのせいでAちゃん熱だしちゃってさぁ。こっちに来てから２日も寝てたよ」


『……２日もですか？』


「そ。あー、でも安心してよ。こっちでの時間の流れと向こうの時間の流れは全く違うから」

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