【呪術廻戦】皆が尊すぎて死にそうです３

86.若いって良いね ページ6

渾身の泣き真似をお披露目したが宿儺さんは無反応。

何故か恵君が顔を赤らめちゃった。


ほう、若いって良いな。←





「話を戻すが…。なんの縛り(・・)もなく俺を利用したツケだな。俺と代わるのに少々手こずっている様だ。しかしまぁ、それも時間の問題だろ。そこで俺に今できることを考えた」


「？」




ビリビリと片手で着ている制服を破っていく宿儺さん。

待って、破るのやめよ？

普通に脱いでよ、前も思ったけどなんで破んの？？



等々私が心の中で訴えている間に、宿儺さんは自分の胸あたりに手を突っ込んだ。



「なっ！！」



正直見てて気持ちの良い物じゃないね。

てか、これって宿儺さん自身痛く無いのかな？




「虎杖(こぞう)を人質にする」



まだ脈打つ心臓を宿儺さんはベチャっと地面に捨てた。

心臓の扱いかなり酷いですね。



「俺は心臓(コレ)なしでも生きていられるがな。虎杖(こぞう)はそうもいかん。
俺と代わることは死を意味する。更に駄目押しだ」




少年院の特級呪霊が取り込んでいた指を飲み込んだ。

つまり、悠仁君というか宿儺さんというか……まあ取り敢えず指を計３本取り込んでることになる。

その強さがどれくらいになるかは分かんないけど…多分結構強いはず。

２本分の力で私ボロボロにされたからなぁ。




「さてと、晴れて自由の身だ。もう脅えていいぞ。
殺す。特に理由はない」

「…あの時と立場が逆転したな」




宿儺さん、理由もないのに人を殺そうとしないでください。

てゆーか、何、脅えていいぞって。





「虎杖は戻ってくる。その結果自分が死んでもな。そういう奴だ」


「買い被り過ぎだな。コイツは他の人間より多少頑丈で鈍い(・・)だけだ。
先刻もな、今際の際で脅えに脅えゴチャゴチャと御託を並べていたぞ。
断言する。奴に自死する度胸はない」


「(腕が治ってる。治癒…反転術式が使えるんだ。宿儺は受肉してる。心臓なしで生きられるとはいえ、ダメージはあるはずだ。虎杖が戻る前に心臓を治させる。心臓を欠いた体では俺に勝てないと思わせるんだ。
できるか？特級の前ですら動けなかった俺に。

できるかじゃねぇ。やるんだよ！！)」


「折角外に出たんだ。広く使おう」




鵺を出した恵君と前髪を上げる宿儺さん。

……いやあ、イケメンだぁ。

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